みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
現職では、基本的に情報リテラシー的な授業を受け持っていて、一歩踏み込んだプログラミングなどの授業は今のところありません。一方で、毎回の授業で採っているアンケートの動向を見ていると、学内でもそういった授業が展開されているわけではないので学ぶところがないけども、潜在的にプログラミング(AI関係でもゲーム関係でも)を学んでみたい学生さんは一定数居るようです。そこで、せっかくなのでプログラミングと言うよりはICT全般のスキルアップを目指す勉強会サークルみたいなのを作ってみたいなと思って、動き始めています。
大学の講義として、カリキュラムに組み込んでいくのは長期的な視点が必要ですが、自発的に勉強する団体を作るのは特に問題も制約もありません。公認団体にするかどうかぐらいの手続きは必要でしょうが、そういったことも考えるレベルにない、ただの有志の集まりみたいなものをまず作ってみています。授業や実習と違って、この日までにこの作業をしなさいというような制約すらなくて、学びたいときに学ぶことができる「場」を提供できることが大事かなと思っています。
事の発端は、大学でそもそも専門的に学ぶことができるわけではないけども、Webエンジニア(フロント系)やSEを目指す学生も少なからずいるということに気づいたのがきっかけです。そういった学生がいるのであれば、空き時間を活用してサポートしてあげることで、そういう分野への就職の可能性も高められるのかなと期待しているところです。もちろん、技術的なサポート、指導というのはもちろんのこと、そういう業界の人たちとの橋渡しをしてあげるというのも大きな仕事になってきます。
今は、ICTの技術をわざわざ教室に集まって勉強しなくても、空いた時間に好きなときに質問しながら好きなときに身に着けていくことができる時代です。ZOOMのような便利なツールも使えますし、Slackのようなビジネスチャットも有効でしょう。オンラインに集まってさえ居れば、どうとでも情報交換しながら学習を進めることができます。
正直なところ、「学ぶ団体」を作ってどのぐらい需要があるのかと心配していましたが、少しずつ人が集まり始めて、こういった分野への興味を感じ取ることができます。本当に何も知らないレベルの素人学生さんだけど、学んでみたい気持ちが伝わってくるのが良いですね。こちらとしても、いろいろ学んでくれることによって、お願いできる仕事もあったりしますから、お互いに嬉しい場になっていくと期待しています。
こういった勉強会系のサークルを運用された経験のある方に是非色々お話を伺ってみたいなと思います。どういう介入方法が上手くいきやすいかとか、自分で学べる空間をどう演出していくか、みたいなものは、ある程度ノウハウがありそうですし、気になっているところです。きっと授業運営などとは異なった観点が必要なのだと思っています。もちろん、研究室運営ともまた違った何かが必要だと思います。
対面で集まることはほとんどないような気もするサークルですが、活発にオンラインでやり取りしながらみんなで学び合える空間を作りたいなと土台作りを始めました。うまくいけば成功事例として何か書けそうな気もしますし、しばらくはいろいろ頭を抱えてみたいと思います。