みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
東京都の小学校PTA協議会が日本PTA全国協議会から脱退すると報道があり、コロナ禍で大きく変化してきているPTA活動にさらに大きな波がやってくるようです。私も、神戸市のPTA協議会に参加する機会があったため、何となくは全国のことも知っているのですが、おそらく、各小学校のPTA会長レベルでは下手をすると知り得ない世界だと思っています。私自身もそこまで知識はないのですが、PTAの区分については過去の記事を参照ください。
予め断っておきますが、私が実際に経験したことではなく、そういう立場にいると「聞こえてくる話」をベースに書いているので、真偽の程は全く分かりませんし保証もしません。その上で、気になっていることを書いてみます。
神戸市の場合、政令指定都市なので区ごとにPTAの連合会のようなものがあります。各小学校は、この区単位の連合会に会費を納めていて、区のイベントなどが行われています。政令指定都市でなければ、直接市単位や県単位の連合会に支払われているはずです。おそらく、各小学校では、会計担当の役員がこの辺りを管理していて、かなりの金額が支払われていることを知っているはずですが、それより上の団体については全く見えていない状態だと思います。
実際、私の前任の会長などと話をしていても、区単位の会合には参加するので何となく知っていても、それより上は未知の世界だと言っていて、何が行われているか分かりません。そういうものだと思いますが、こんなに不透明な世界もあるのかと言うぐらい分かりません。資料を見れば分かると言えば分かりますが、東京都の小学校が問題にしている点はおそらく何も見えていないのが実情でしょう。
市や県レベルになってくると、PTA主催のイベントも規模が大きくなったりして、それはそれで子どもたちにメリットがあることも確かなのですが、「保護者向けのイベント」がきな臭くなってきます。あまり大っぴらに書けませんが、オトナの事情が至る所に見え隠れし始めます。そういう派閥もあるので、PTAの癌のようになってきてしまうのも実際に見てきています。
県レベルから地方レベルまで上がると最早PTAなのか何なのかすらわかりません。集まって議論するみたいなことをやっていますが、やっていることは程度の低い学会の内輪の集まりみたいなもので、中にはためになることもあるのでしょうが、「集まることそのもの」が目的になっていたり、平たく言えば「飲み食いする」ことが中心になっていたりします。PTAの趣旨とは・・・という感覚が強くなりますね。
これが全国レベルになるともうお祭りみたいなものです。リゾート地みたいなところで全国大会と称する何かがあって、各地域から代表者が数名ずつ集まって何かをしている。私もこれに参加することができる立場にいましたが、全く都合が合わなかったので行けませんでした。行っていれば、もっと具体的に問題点を書けたのですが、それは仕方のないことです。
さて、全国から聞こえてくる声はと言うと、「結局飲んで騒いでただけだった」とか「会費が何万円もするような二次会に連れて行かれて不愉快だった」というような話で、ためになる話が聞けたとか、行って良かったみたいな話はほとんど聞こえてきません。私自身も会長をしていたときに、上の組織から離脱しても良いのでは?と何度か話をした記憶があります。
こういう話が表に出始めると、そもそものPTAの意味は?というところに立ち返る人が増えるのは自然なことですし、実態が明らかになるにつれて、マルチのてっぺんみたいな印象を持つ人も増えるでしょう。実際、中の人をやったことがある私でさえも、上の組織はそういうものでは?と思っているぐらいですから、実態が見えない人が噂を聞きつけると余計にそのように見えることでしょう。
東京都が率先して抜けてくれたお陰で、きっと私の周りでも離脱の動きは加速していくと思います。小学校レベルでは、区単位の協議会から抜けるという動きもありますし、区レベル、市レベルの団体がより上位の団体から離脱する動きは避けられない気がします。
本来、PTAというのはどういうものだったのか、これからも必要なものなのか、形を変えていくものなのか、消えていくものなのか、しっかり考える時期が来たのだと思います。コロナ禍のPTA活動ということで考え直すきっかけができたことがこういう動きにつながっています。私の娘が通う小学校でも、2年任期の役員が1年任期に短縮され、ボランティア制に移行するという動きになっています。私が会長をしていたときには仕事の3割を削減するぐらいしかできませんでしたが、コロナ禍で大幅削減されています。
今後の全国のPTAがどのような動きになるのか、気になりますね。