Titan slimとTermuxとプログラミングと・・・

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

せっかく持ち運びが容易な物理キーボード搭載スマホを入手したので、これを使ってプログラミングしない手はないなということで少し遊んでみています。プログラミングと言っても、Android端末の中に開発環境を突っ込むような話ではなくて、ターミナルから自分のサーバにつないでリモートでのプログラミングです。こういうキーボード付きスマホを使う人なら何となくそういう世界に生きているような気もしますので、私がやっていることも分かってもらえるのかな?と思います。

まず、プログラミングをしようと思うと、SSH接続ができる端末が必要になります。SSH接続のみを目的とした端末ソフトウェアはたくさんありますし、私はその用途であればJuiceSSHを活用しているのですが、私のサーバはちょっと特殊な場所に置いてあるので、一筋縄ではいきません。いや、単純に操作がめんどくさくなるというだけですが。

多段接続と聞いてピンと来る人なら何をしているのか分かるのですが、いわゆる”外向け”のサーバと”内側のみ”のサーバがあって、外向けのサーバにログインしてからさらにそこから内側のみのサーバへログインするというステップが必要になるのです。もちろん、2段階きちんと認証すればそれで問題ないのですが、Android端末でわざわざ多段接続するのは面倒なので、configファイルに設定を書いておいて、ダイレクトに接続したいわけです。

そうすると、SSH専用の端末ではなく、configや鍵認証ができるタイプの端末が必要になります。そういう端末は有償のものが多く、無償のものでも使えると言えば使えますが制限があったりしてうまくいきません。そこで活躍するのがTermuxという端末エミュレータです。

TermuxはUnix的な端末をそのまま使用できる便利なエミュレータで、自分のAndroidをこの端末から操作することができる……かもしれません。そういう便利なものです。そこに.ssh/configを設定することで、sshコマンド一つで多段階認証を一発で終わらせてしまうことができます。大変ありがたい。

Termuxの画面

Termuxを起動するとこのような画面になります。パッケージをいくつかインストールしないとSSH接続ができないようですが、どうもリポジトリがうまく動作していないようで、リポジトリの設定からしないといけないようですね。その辺りの設定は割愛しますが、ここで.ssh/configを用意しておけば良いということです。

Titan slimからの接続なので仮想キーボードは不要です。しかし、UNIX系端末では頻繁に使うTABキーがなかったり、色々面倒なので、Titan slimのsymキーにTABを、fnキーにctrlをそれぞれ割り当ててタイピングを楽にしています。私はVim使いなのでESCも多用しますが、この辺はvimrcにjjでESCと同様の動作を割り当てていて、物理キーがなくてもさほど苦労しません。

余談ですが、vimrcでjjをESC代わりにしているのは、某Appleさんが大暴走して、「TouchBar」なる素晴らしいアイテムを世の中に投げ出してきたことが原因です。物理ESCキーが消滅したんですよね……。なので、その設定が生きています。キーボードを見ながらじゃなければESCが打てないなんてそんな面倒なことないですよね……。お陰で最近のTouchBar搭載機種は物理ESCキーが復活してますよね。当たり前です。あんな使えない回転寿司BAR(使い道がなさ過ぎて回転寿司が流れているように見えるアプリを作った人がいた)など早く廃止にすべきでした。バタフライキーボードと双璧をなす大失敗ですね。

話が逸れました。

そんな流れなのでESCキーを物理的に割り振れなくてもたいして困っていません。画面に常に見えていますし、jj以外のタイミングで必要になれば画面から入力すればOKですね。

Vimを起動してみた

実際に多段接続して、自分のサーバ上でVimを動かしてみたところ、とても快適に遊べることが分かりました。これなら電車通勤途中で立ったままでもプログラミングできますね。screenと併用すれば、途中で途切れてしまってもプロセスは生きているから安心です。移動時間って結構無駄になってしまうし、意味なく立っているだけならちょっとでも作業を進めたいと思うのは人情です。

私は言語を操作する方が得意ですが、最近の研究テーマは画像処理も扱ったりするので、プログラミングそのものの練習が必要です。言語で使える知識と画像で使える知識は重複することもたくさんありますが、やっぱり分野が違いすぎるので、お作法的なレベルからきちんと勉強しないといけません。そういうときに、片道30分ぐらいは電車に乗っているので、その時間を有効活用できるのはありがたいことです。

始発駅から乗って座ってパソコンで作業ができる、みたいな状態であれば楽なのですが、それなりに人口集中している地域で、ターミナル駅にはほど遠い中間駅から乗って降りるため、まず通勤時間帯には座れません。以前は初代Titanでも同じことをしていましたけども、重くて手が怠くなってしまう問題がありました。Titan slimなら片手でも持っていられるので、本当にありがたい相棒です。

microSDがないことはもう全く気になりませんし、5Gなんて最初から必要としていませんでしたし、防水未対応だけが悔やまれますが、本当に良い相棒になってくれました。SEBで調達できたのもきっとそういう縁なのでしょう。EBになった時点で諦める予定でしたから。

まだまだ全然使いこなせていないTitan slimですが 、余すところなく使って遊んでいきたいですね。

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