Unihertz製品は万人受けしない一風変わった芸風だと思っておかないとイタい目に遭う可能性がある

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

このところTitan slimが面白すぎてそればっかり書いていて、オススメしまくっているような状況ですが、そもそもUnihertz製品が一般ウケするようなジャンルのものではない、という根本的なことを書いていませんでしたね。Twitter界隈でもそういう話がチラホラ出てるのですが、どうしても人間というもの、自分の周辺だけで判断して多数派だと勘違いしてしまう現象が多発します。そういう記事もありますので、興味のある方は読んでみてください。

私も自分の観測範囲でしか話をしていないので、Titan slimをオススメしまくっているわけですが、私の周囲はというと、基本的にITのエキスパート集団です。何を以てエキスパートと言うかはさておきとしても、大学院レベルのITの教育を受けてきた人がメインで見ているはずです。私もそういった方々をメインにフォローしています。

そういう背景もあり、私の周辺ではまずこういう妙な機種は「ウケる」方向の代物なので、遊びたい人はどうぞ的な感覚でオススメしている感じですね。不具合があっても平然と使うことができる人たちの集まりです。もちろん文句も出ますしいろいろ言われますが、下手をすると自力で解決してしまうような猛者も含まれます。そういう層にはUnihertz製品はちょうど良い遊び道具という感覚でしょうか。

一方で、一般ウケするかしないかという話を飛び越えて、OCNやBIGLOBEがJelly 2を公式サイトで取り扱い始めたことが最大の驚きです。ひょっとすると、小さいから子どもにちょうど良いかもしれない、とか、FeliCa対応だからおサイフケータイにバッチリ、とかそういう一般的な感覚で手に取ってしまう人が多発するかもしれない、そんな状況です。

実際にJelly 2で運用し始めると、おそらく一般的な人なら2日で限界じゃないでしょうか。画面は小さいし解像度も決して高くない、WiFiは不安定だし、やたらと着信音が大きいから設定ミスるとビックリする。指紋センサーは確率作動でなかなか言うことを聞かないし、カメラに関しては撮った瞬間から子どもが大人になったときに見るようなレベルの色あせた画像が出来上がる。こんな代物を誰が使いたいのでしょうか。

Jelly 2の最大の問題点はバッテリー容量です。普通に遊んでいると半日も保ちません。モバイルバッテリー必須です。せっかく小さくて軽い端末を持っているのに、一日の大半はケーブルにつながれている・・・。ネガティブキャンペーンでもやりたいのかというぐらい、普通に使いたい人にとっては普通に使うことすら難しい端末であることが分かると思います。

そんなわけで、私たちのように、ガジェット好きで、少々のトラブルなら自分で解決できて、何より、トラブルがあっても楽しみの一つぐらいの感覚を持っている人でないと、Unihertz製品は勧められません。人と違った端末を使ってみたいな?ぐらいの感覚で手を出すと、数万円を捨ててしまうようなものです。

と、マイナスイメージばかり書いてみましたが、それを理解した上で、Unihertzの面白さに触れてみるというのであれば大歓迎です。例えば私の通っている美容院の話をしましょう。私の担当の方からいつも言われるのは、「いつも変わった端末を持ってきてくれるのが楽しみなんですよ」ということです。確実に興味を持ってもらえるし、ドヤ顔で蘊蓄を語るのはとても楽しいです。でも、「私も欲しいですね」と言われると、「使い物にならないよ」と返します。私がIT系の人間だと知っているので、知識がないと厳しいのか、と納得してもらえます。

自分自身が使っていて楽しい、周囲の人が見ていて楽しい、そういうレベルで楽しめる人にとっては、Unihertz製品はとてもウケが良いですね。初対面のエキスパートたちと話をするときであっても、この端末をさっと机の上に出しておけば、最初の話題に困ることもありません。というか、話題が広がりすぎて収拾がつかなくなります。そういう世界に生きている人たちにとっては本当に面白い端末をたくさん作ってくれる会社だなぁと思います。

そりゃぁ、SoCが終わってる・・・とか色んな問題はありますし、100%気に入った!というデキの製品など出てきたことはありませんが、何かしら問題があるからこそ可愛いと思える端末たちなのです。iPhoneだって問題はあるし、不具合だって出てきますが、iPhoneがUnihertz製品のレベルで不具合続出なら誰も買わなくなるでしょうね。やはり最大手の製品は質が違います。安心を求める方はどうぞ大手の安心スマホを手に取ってください。

今はまだ知識も経験も乏しいけど、こういう端末を起点としていろいろ勉強したいなと思っている前向きな人ももちろん大歓迎です。TwitterやFacebookなどSNS関連の世界にはきっとあなたの手助けをしてくれる人がいます。少しずつ学んで、いつかは自分も教える側に回れるように楽しんでみてください。

珍しく長文ですが、何が言いたいかというと、Unihertz製品はとても面白いし、遊びたい人にとってはとてもよい端末だということです。少々の不具合(少々のレベルに寄りますが)には目を瞑って、人とは違った端末で楽しんでみませんか。

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