HHKB Professional 2 Type SとHHKB Professional Hybrid Type Sの打鍵感の違い

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

時々Kinesisに浮気してしまうのはさておきとして、基本的に私のキーボードはHHKBです。HHKBは知る人ぞ知る高級キーボードの一つで、静電容量無接点型のキーを備えたプログラマ御用達キーボードです。中でも、Type Sと名の付くモデルはキー入力のクリック音がかなり静かに設計されていて、HHKBと言えばあのパチパチという独特の入力音ですよね!?と言わんばかりのノイジーな音とは一線を画しているモデルになります。

私は、以前からProfessional 2のType Sを使っていて静かさと快適さを両立したキー入力を楽しんでいました。Hybridが発売されたのが何年前かはもう忘れてしまいましたが、同じType Sだしそんなに違わないだろうと踏んでいたのです。

ところが、実際に打ち比べてみると、Hybridの方がさらに「スコスコ感」が増していて、静かに快適に指先に優しくタイピングできる事に気づきます。どう表現して良いか分からないのですが、指に吸い付いてくる感じがHybridの方が強く感じます。もちろん、Professional 2もとても良いキーボードなので、ずっとタイピングしていたいという気持ちにさせてくれることは間違いないのですが、やはり最新モデルのHybridの方がその特性は上のように感じます。

キーボード一つに何万もかけるという価値観が分かってもらえないことも多々あるのですが、丸一日HHKBでタイピングしてもらえば、一般的なキーボードとは全く違うことが分かります。確かに、ラップトップのキーのようにストロークが短く小気味よく打てるものを好む人も居るでしょう。ただ、その辺りはご安心を。HHKBは奥まで押し込まなくてもタイピングすることが可能なので、かなりソフトタッチでストロークを短くしても入力できてしまいます。この辺りが静電容量無接点タイプのメリットですね。

スイッチタイプのキーボードだとスイッチが認識されるまで押し込まないといけませんが、HHKBの場合はスイッチで入力を探知していないので、ある程度押せば反応します。これは素晴らしい。こういう打ち方ができるのも打鍵感の気持ちよさにつながるのでしょう。気持ち良く奥まで押し込んでもタイピングできるし、柔らかくタッチしても問題ない。多様な使い方に向いていますね。

もっとも、HHKBは極限まで無駄を削った仕様なので、ファンクションキーやカーソルキー、テンキーを多用する方には向かない面もあります。そういう使い方をしないのなら、一家に一台HHKBでも良いのではと思うぐらいにはオススメしたいキーボードです。

少し話が逸れていますが、肝心の打鍵感についてもう少し書いてみると、Professional 2は以前のようなパチパチ感が若干残っている感覚になります。それでもType Sは静かで打ち心地も良いのですが、打鍵音が若干気になります。Hybridの場合 、パチパチ感ほぼ感じられず、静かなところでタイピングしていてもさほど気にならないレベルの音しかしません。その分、同じ押下圧で設計されているはずなのに、Professional 2に比べて指の消耗が抑えられています。不思議なものですね。

同じ押下圧なのに打鍵感が違ってくるというのはどういう理由なのでしょうか。バネレートは同じだけど巻き方を変えたのでしょうか。それとも、バネレートは同じだけどバネの太さを変えたのでしょうか。どういう改善をすればこのような方向に振れるのかがあまり想像できずにいます。

フェザータッチというと分かりやすいのかもしれませんが、HybridのType Sは本当にオススメできるキーボードです。文字入力を仕事としている人はもとより、事務仕事がメインでコンピュータを頻繁に使用する人には是非お勧めしていきたいですね。PFUの身売り?問題でいろいろゴタゴタしている部分はあると思いますが、製品は確かなものなのでご安心ください。

時々AmazonなどのタイムセールでProfessional 2やBTが値下がりしていますが、本当に快適なタイピングをと思うと、Type S一択じゃないかと私は思っているので、少々値が張るのは諦めて、是非Type Sを手に取っていただきたいなと思います。私が使用しているのはこちらの無刻印英字配列モデルです。

かなり玄人志向のキーボードになるので、一般的な使用用途の方であれば、以下のモデルが良いと思います。

刻印もありますしホワイトモデルなので一般的なキーボードっぽく見えます。(見えますかね?)

Professional 2のType SよりもHybridのType Sの方が何倍もオススメですので、店頭で見かけた際には是非手に取ってその素晴らしい打鍵感を味わってみてください。そして気に入ったのであれば、益々値上がりしそうな世の中ですのでお早めにポチッと購入してみてください!

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