無言でスリップストリーム/ドラフティング/トレインはやめていただきたく・・・

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

ロードバイク通勤をしていると非常に困るのが、無言で後ろにピタッと張り付いてくる人です。夜だとライトで何となく分かりますが、昼間だと気付くのに時間がかかることもあります。こういう人たちは一体何を考えて走っているのでしょうか。

車を運転する人なら分かると思いますが、ピタッと張り付いて走ると今なら漏れなく「煽り運転」で検挙されてしまいます。基本的に速度と同じだけのメートル分だけ車間距離を取りましょうみたいな(20年以上前の知識ですが大して変わってないはず)そういうルールがあるにもかかわらず煽り運転は後を絶ちません。

ロードバイクの世界でも同じです。ピタッと張り付かれるほど不愉快なモノはないですし、何より、私が急ブレーキをかけることになったり、不意なことで急ハンドルを切らざるを得なかったり、様々な状況で危険が伴います。完全に回避する自信があるのかどうか、それすらも怪しく思いますが、人にピタッと張り付くメリットって何なのでしょう。

実は、メリットは存在します。特に、この記事を書いている冬場だと私の居住エリアでは西風が強く、気温が低いため空気も一層重く感じるような状況で、基本的に空気抵抗と戦っているような状態だと、前に「風除け」になってくれる人がいると、かなり楽に走れるようになるのです。これを、モータースポーツの世界ではスリップストリーム、ロードバイクの世界ではドラフティングと呼んでいて、状況によっては縦一列に何台も並んでトレイン(列車)と呼ばれたりもします。

ドラフティングをすると、前の人はより抵抗が強く感じられるようになり(後ろに引っ張られる感じ)、後ろの人は引っ張ってもらっている感じになって、後ろにいるだけで足が温存できるんですね。こんな楽ができるのなら、誰だって前に風除けが欲しいと思ってしまうでしょう。

だからといって、見ず知らずの人に無言で張り付くのは違うと思います。信頼関係はゼロに等しいわけで、挙動が全く読めない人の後ろにつくなんて、それ自体が危険行為なわけですが、そのことにすら気付いていないのでますます危険です。そんなことをされたらどうするべきでしょうか。

私も何度か張り付かれたことがあって、一番酷い張り付きは夜の幹線道路で、ヘッドライトをピカピカ光らせるタイプのモノにしていてピタッと付かれたパターンですね。付かれた瞬間、ペダルの抵抗が増えたと感じるぐらいには負荷が認識できる程度には向かい風の中を頑張って走っていたので、付かれた瞬間にイヤな感じがしていました。その上、ひたすらピカピカされるものだから鬱陶しくて仕方ない。

そういうときはサラッとやり過ごすのが良いので、可能な限り左に寄せて、サッサと抜いてねと言わんばかりに、30km/hで走っていたところを10km/hぐらいまで落として走っていました。しかし、そこまで極端にスピードを落とされてもなお、私の後ろにピタッと張り付いたままで、結局3kmぐらいその調子で張り付かれたままでした。止まっても良かったのですがサッサと帰宅したかったので抜いてくれるのを待っていたのですが・・・。

抜いたらサッサといなくなるかと思えば、びっくりするぐらい遅いペースで走るので、結局私が張り付いてしまうような形になり、車間を取るためにひたすらブレーキをかけながら走らされるみたいな状況でした。非常に迷惑で、本当に鬱陶しい人だなと思った次第です。元々脚力がないのに向かい風の中走ろうとしてるのがよろしくないのでは・・・と思います。もう少しトレーニングしてサッサと行ってしまえる程度に成長してから煽ってください・・・。

とまあ、書き出せばいくらでも文句が言えてしまう勝手にドラフティング問題をどうにかしてほしいなとよく思います。あと、逆走暴走族も勘弁してほしいですね。お願いですからみなさん気持ち良く走れるようにルールを守ってマナーを守って走りましょう。自転車は軽車両ですから、きちんと道路交通法を守って走らないとダメですよ。

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