みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
おくむらは無類の蕎麦好きで、長野県に住んでいたときは毎週のように戸隠山に登っては店を開拓して…というようなことをやっていましたし、新潟で学会があればへぎそばを楽しんでみたりなど、とにかく蕎麦を食べているとご機嫌です。そんなおくむらの地元である兵庫県にも、戸隠そばや出雲そば、わんこそばといった有名そばにも引けを取らない素晴らしいそば処「出石」があります。元々は、長野のお殿様が出石へお引っ越しされた際に、美味しいそばだけは持っていきたいということで、そば職人ごと引っ越してこられたのが起源だと聞いていて(特に調べていないので真偽の程はご確認下さい)、ルーツとしては信州・戸隠そばということになります。
出石と言えば時計台が有名ですね。
おそらく、兵庫県・出石で検索すると最初に出てくる画像じゃないでしょうか。これを見ると出石だなぁとすぐに認識できるぐらい有名なものです。実は、これのレプリカのようなものが出石のチョット手前ぐらいにあって、「あ、あの時計台が出石だよね?」みたいに思わせるある意味「ワナ」があったりします。きっと、そこのお蕎麦屋さんの陰謀だと思いますけど、うまくそれで吸い込まれてしまう観光客も多いのではないでしょうか。本物は出石町のど真ん中にありますので、車で出石に行かれる際はご注意下さい(別にそこの店が嫌いとかそういう話ではなくて、勘違いで行ってしまうのはよろしくないと思うので、どいうことで)
さて、今日のお蕎麦は「よしむら」というお店で頂きました。他にももう何軒も食べ比べしていますが、今日はGWということでビックリするぐらい人が多くて、受付待ちのリストが3枚も4枚も連なっていて、50組待ちとか普通な状態だったので、中心から少し離れたところにあるお店で頂いた感じです。
いわゆる「有名店」に行きたいというのは観光客の人情だと思いますが、私の場合、そんなに苦労しないで遊びに来られる場所なので、色んなお店を楽しめた方が良い感じです。有名店は本当に行列がすごくて、GWには行ってはいけない…と改めて思いました。GWじゃなくても混んでいますしね。
お店の隣には、桂小五郎にまつわるお話が書かれていたりして、待っている間の暇つぶし(失礼)にちょうど良い立て札もあったりします。上の娘に、桂小五郎と言えば木戸孝允だよなぁという話をしたところちんぷんかんぷんな顔をしていたので、少し歴史の授業をしないといけないなと思ったりもしました。維新三傑ですよね…。それぐらいはパッと出てきてほしいものですが、あまり歴史には興味がないようです。そういう私もるろうに剣心で覚えたんですけどね(笑)
お客さんが多くてあまり店内を撮影できるような雰囲気でもなく、私たちの席の周りの雰囲気だけですが、歴史を感じさせるお店で良いですよね。そばの食べ方は基本ですが、色んな有名人が来られてサインを残して行かれるあたりがやっぱり有名どころだなぁと思います。あ、そばは本当に店によって味が違うので、まずは「そばだけ」で食べてみてそばの風味を味わってみるのが良いと思います。それから、つゆに1/3程浸して少しだけ味を付けて食べてみる、チョットだけ薬味を入れてみる、というように、いろんなそばの顔を楽しんでいくのが面白いところ。特に出石そばの場合、生卵やとろろが出てくるので、最初にそれを入れてしまうと膨満感で全く食べられなくなってしまうワナもありますから、順番はしっかり考えた方が良いと思います。
出石そばはこのように、小皿に少量ずつ盛られたそばを「○枚ください!」という感じで注文して食します。わんこそばのようにどんどん注がれるというようなものではなく、自分のペースでのんびり食べられます。1人前を注文すると5皿+薬味を頂くことができて、あとは追加で食べたい枚数を入れていくシステムです。薬味が足りなくなったら「○人前追加」という感じで新たに注文すればくれますし、店によっては薬味はサービスで追加してくれたりもします。
この皿そばをたいていの場合20枚以上食せば、そのお店の手形をもらうことができます。おくむらは24枚食したので手形をもらう権利を手に入れたのですが、まさかの申請忘れで手形をもらい損ねたのがハイライト…。今まででもらい損ねたことはなかったのでちょっとショックです。もらったところで大きい将棋のコマみたいなものにお店の名前が書いてあるだけだったりするので、まぁ・・・・、というところもありますが、記念なのでやっぱりもったいない。
店によってはお箸以上の高さなど若干ブレがあります。お箸の高さだと18枚ぐらいが標準かな。15枚目ぐらいから多分普通の人はしんどくなってくると思います。最初から卵やとろろを入れてしまうと、私も10枚目ぐらいからしんどくなってきます。食べ方次第では40枚ぐらいまではいけると思っていますが、世の中には上には上がいて、私のCLUBMANの担当セールスさんは、なんと100枚を完食して、出石そば永久無料券なるものを持っているそうです。100枚も食べられるような人に永久無料券を渡すって、ギャル曽根がビュッフェに行くようなものですよね。太っ腹すぎる。
そんなこんなで、毎年だいたいこの時期には必ず食べに行っている出石そばを今年も満喫してきました。ドライブという楽しみもありますし、皿を重ねるエンタメ感も素晴らしい。
兵庫県にお越しの際は是非とも出石へ足を運んでいただきたいなと思っています。ただ、なかなか兵庫県の北の方に用事があるということが考えにくいので、ハーバーランドに行けば「花水木」という出石のど真ん中にあるお店の出店がありますので、まずはそちらで出石そばのふんいきを味わってみられるのが良いと思います。これは面白いぞ!と思っていただければ、ドライブがてら兵庫県北部まで是非お越しください。