難しいことにチャレンジするという気持ち

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

現職に着任してから1ヶ月半ほどになります。ようやく少しずつ自分の受け持っている学生さん達の雰囲気が分かってきて、どういう教え方・話し方をするとついてきてくれるのか?というのが見えてきたような見えてきてないようなそんなところにいます。今年度はリテラシー教育をメインに教えているので、深く踏み込んだ専門の授業がありませんが、それでも、初体験の技術を身につけさせる必要があるので、状況によってはとても難しいことにもチャレンジしてもらわないといけません。

難しいことを提示したときの学生さんの反応というのは地域性で決まるのか、大学で決まるのか、偏差値的なもので決まるのか、何で決まるのかはよく分かりませんが、現職の学生さん達の反応は、「非常に良い」と感じています。少し難しいことをやろうとするとすぐに諦めてしまうタイプの学生もたくさんいると思うのですが、そういう雰囲気がほぼないのです。むしろ、少々難しいことをやろうとしても、「ようやく大学の授業らしくなってきて難しくなってきたけど、絶対ついていきます」というような感想を書く学生がほとんどなのです。分からないから、難しいからレベルを下げてくれというような泣き言を言ってくれてもかまわないと言っているのですが、まずそんなことは言いません。

毎回の授業で感想を書いてもらったり、分かりにくいところに注文を付けてもらったりということをしていて、実際、たくさんの質問や補足説明を期待されることがあります。授業の冒頭10分ぐらいは、パソコンの準備やら授業の準備やらで個々人の設定がマチマチということもあって、いろいろ前回までの振り返りみたいなことをやります。それで大抵の疑問は解消してくれているようで、改めて説明を聞いて分かりましたという話になって終わる感じです。疑問点を持ち越さないように学生さん自身が努力してくれているように思います。

こういう取り組みをしてくれる学生さん達なので、少々難しい話をしても、分からないながらもやってみつつ、分からないながらも協力し合いながら課題をクリアしてきてくれます。それでも難しい場合は素直に質問に来てくれますし、学ぶ意欲を感じます。素晴らしいですね。ちょっとでも難しいことがあれば投げ出したくなることだってあると思うのですが、将来必ず役に立つはずなので、絶対に身に着けておきたいという気持ちがダイレクトに伝わってきます。

こういう学生さん達を指導できる機会を得られているのは本当にありがたいことです。教育に興味のない大学の先生というのも実在していますが、私は学生指導・教育がやりたいからこの仕事を選んでいますので、難しいことにも果敢にチャレンジしてくれる学生さんがいるのは幸せなことです。成長を見守るのが本当に楽しいですからね。

今のところカリキュラム的にはガチのプログラミング系の授業はないのですが、今後のデータサイエンス教育・AI教育みたいな文科省の求めているリテラシー教育に加えて、実践的な教育も導入していくことになるので、こういう学生さん達が集まってきていると分かっていれば、面白いカリキュラムを考えることもできます。1回生から4回生まで交じっているような授業でも同じような雰囲気なので、おそらくそれが本学の学生さんのカラーなのだと思います。

伸びしろしかない学生さん達をどういう風に伸ばしていけるかが腕の見せ所。卒業時にはしっかりITの基礎知識を身につけて、即戦力で役に立てる学生さんを送り出していきたいものです。

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