衣料品リユース促進プロジェクト(アーバンイノベーション神戸)

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

普段ドラクエウォークのことばかりなので、少しずつ研究ネタも交えていこうと思います。とは言っても、基本的にドラクエウォークになりますが、まぁ、たまには真面目な話も良いかな?と思ったり。

さて、2023年度はいろいろ助成金をもらっておりまして、その一つが「アーバンイノベーション神戸」という神戸市の助成事業の一つで物価高騰対策に何かできませんか?というような助成金をいただいております。単年度で500万円(間接経費込み)なのでそこまで大きなプロジェクトではないにしても、科研費で言えば基盤Bぐらいの予算枠にはなるかなと思います(基盤Bなら3〜5年で2000万だか何だかだった気がするので)

採択情報はこちらに出ています。いわゆる産官学連携プロジェクトのような形でまとめて提出したもので、研究チームのメンバーが以前から取り組んでいる衣料品リユースプロジェクト(服の交換会)をAIでより身近に・・・というコンセプトで進めています。

内容としては、特に真新しいこともなく、古くからある機械学習のアルゴリズムを使って分類させてみたり、学習済みニューラルネットワークのモデルをファインチューニングして分類させたりと、オーソドックスな方法の組み合わせですが、このプロジェクトの大きなポイントは、「データ作り」です。

昨今はChatGPTを使えば学習データを擬似的に作り出して・・・みたいなことも流行ってきているようなので、データがないと始まらない、と言われている(た?)AI業界も変わりつつありますが、何もないところからは何も生み出せないということで、衣料品の画像サンプルを1万枚以上収集しているところが大きなポイントかなと思います。

機械に判定させるために必要な情報をうまく組み込んでいくことで、いわゆるリサイクルショップの店員の目線でAIが判定してくる、というようなイメージです。判定させるだけならあまり面白くもないので、リユース可能な衣料品については、在庫同士を組み合わせてトータルコーディネートして配布するような仕組みを考えています。こちらは共同研究者の担当です。

2024年1月末に成果報告会が予定されていてそろそろ纏めに入らないといけません。助成金をいただかないと研究ができないという現実問題とセットで付いてくるのが報告書問題ですね。まとめの時期に入ると報告書をひたすら書くという仕事もまた増えてきます。単年度予算だとこの辺りがちょっとバタバタしますね。

次年度以降も続けていきたいテーマなので、何かしら面白い結果を見せてつなげたいなと思っています。成果報告がまとまればまた共有できればと思います。

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