自分の力で立つことを諦めてしまったみなさまへ(満員電車)

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

満員電車に乗っていると、ほぼ必ずと言って良いほど遭遇する「自分で立つ努力を諦めてしまった人」に色々物申したいところです。もちろん、満員電車自体は非常に厳しいものですし、掴まるところもなければ踏ん張ることもできない状況なのは分かっているのですが、それでも、「他人に全ての体重を預けてしまって楽をする」のは違うと思っています。どうにかこうにか力を入れて、自力で立とうと努力している人と諦めてしまった人の違いは感覚で伝わってきます。

全国的に大雪で、運休、間引き運行で幕を開けた2023年1月25日、私の居住地域も例外ではなく、10時頃までどの沿線もストップしてしまっており、出勤することができない状態が続いていました。ようやく、普通電車のみ運行開始という知らせがあったので、午後から授業がある(後に全日休講になったけど)とのことで大急ぎで駅に向かったわけですが、それはそれは酷い混雑で、ホームから人が落ちるのでは?というぐらいの状況です。

私の居住地域では、東西に2本路線が走っていて、ほぼ同じエリアをカバーしていることから、どちらかが止まってもどちらかが補完できるみたいな環境です。動き出した方はというと、運搬能力的に低い方だったので、余計に満員感が出ていたのだと思います。最寄り駅から乗り込んだ時点で、運良く座席前のつり革の場所を陣取れて良かったものの、寿司詰め状態の出勤です。

2〜3駅を頑張ってやり過ごすと、たくさん人が乗ってくる大きめの駅に到着し、案の定さらに押し込みが激しくなり、バッテラでも作るのか?というぐらいグイグイ押される状況がスタートしたのですが、どうにも、かかってくる体重が1人分のそれとは異質なほど重い状態になりました。力士でも後ろに乗ってきたのか?と振り返って見てみると、小柄な方が私に寄りかかっているのが分かりました。やっぱり、満員電車だと遭遇するよね・・・自力で立たない人・・・と思っていたわけですが、小柄な人が1人で私に寄りかかっているとは思えないレベルの重量がかかって、座席に押しやられないように必死で耐えていたわけです。

しかし、いくら満員電車だからとはいえ、私が支えないといけないということもありませんし、掴まるところは意外とたくさんあるので、どうとでも自分で立てるのに立とうとしない人をどうしようかと思っていたところ、急ブレーキとともに最大級の重量がかかってきたため、フッと力を抜いて体重のかかる方向をずらしてみたんです。

そうすると、私に寄りかかっていたと思われる4名ほどが雪崩を起こし転倒するような状況になったようです。さすがに4人分は支えられませんよね・・・。私自身も、力の方向を変える為に無理をしたので背中が攣りましたが、何とか吊革に掴まって耐えて事なきを得ました。他の人はきちんと自力で立っていたので全員問題なく急ブレーキをやり過ごしていましたが、私に体重を預けていた人たちは全滅したようです。そういう状況からも、自力で立つことは大変だけど不可能じゃないというのがよく分かると思います。

もちろん、一度雪崩を起こしてからは、みなさん自力で立ってくれるようになったため、自分自身の体重を支えるだけで良いようになりましたが、あの急ブレーキがなければ、15分ぐらい4人分の体重を支えないといけないという謎の修行をやらされてしまうところでした。

冒頭でも書いていますが、「とはいえ、なかなか自力で立つこと自体が難しい」というのは十分分かっています。私も満員電車の利用客の一人ですから。それでも、どんな状況でも他人に体重を預けるようなことは絶対しません。それが最低限のマナーだと思うし、体重をかけられる側になったらやっぱりイヤだろうなというのも理解しています。必死で努力していたけど不可抗力でもたれかかってしまった、そんな状況に対して文句を言うつもりはありません。最初から諦めている人に言いたいだけです。

私を背もたれにして優雅にスマホで動画を見ているなんて状況を確認してしまうと、支える必要ないよね・・・ってなりますよね。東京の方だとこれが日常茶飯事だと思うとツラいですね・・・。一度東京の通勤ラッシュに巻き込まれたことがありますが、自力で立つも何も、足が浮いてる!?みたいなぐらい酷かったです。それでも、何とか掴まるところを見付けて懸垂でもするのか?というスタイルで耐えましたけど。

不可抗力は仕方ありません。ただ、初めから自分で立つことを諦めるのではなく、最大限努力をして欲しいなと久しぶりの満員電車でそう思いました。

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