みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
日々生活をしていて、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを意識することってありますか?
そもそもオープンクエスチョンやクローズドクエスチョンがわからないという方もいらっしゃるかもしれません。オープンクエスチョンとは、「今日このあとどうする?」とか、「明日の晩ご飯何にする?」みたいに、回答者に自由に答えさせることのできる質問です。対してクローズドクエスチョンとは、「あなたは未成年ですか?」とか「赤と青と緑どれが好きですか?」といったように、Yes/Noや択一問題として回答できるものを指します。生活の中で状況に応じてこれらの質問を使い分ける必要があるのですが、他愛もないくだらない話をしているときにはあまり意識しません。
これらの質問が意識的になされる場面と言えば、会議や打ち合わせの場だと思います。特に、プロジェクトを立ち上げるときに行うようなブレインストーミング(ブレスト)のときなどはまさにオープンクエスチョンをやるわけですね。ざっくばらんに色んな意見を出してもらうというのが大切です。一方で、会議や打ち合わせでも確定させたい、決定させたいというときはクローズドクエスチョンが多いでしょう。
当たり前と言えば当たり前の話ではあるのですが、このオープンクエスチョンとクローズドクエスチョン、それらに対する回答がチグハグになってしまったときに悲劇は起きます。
おくむらも仕事柄様々なプロジェクトに関係しているのですが、立ち上げ時のブレストほど面白いものはないと思っています。一定の方向性はあるものの、参加者が自由に意見を出し、プロジェクトを明確化していくという部分が本当に興味深いものです。自分以外の人が考えることというのはバックグラウンドが違えばいくらでも異なるのは当たり前で、自分では思いつかないような意見を聞くことができる場というのは楽しくて仕方ありません。
ただ、こういった場で「それはAと言うことですから無理ですね」とか「それはつまらないからBで」といったネガティブで断定的な回答をする人がたまにいます。ブレストの趣旨もわかっていないのだと思いますが、広くたくさん意見をもらいたい場で勝手にまとめようとしたり勝手に否定したりする人、必ずいますよね? こういう人が混じっているとたちまちプロジェクトはつまらないものになってしまいます。自由に発言できる場を思いっきり乱しにくるわけですからね・・・。
同様に、ある事柄についての確認が必要、といった場面において、「AはBということで良いですか?」という質問に対し、Yes/Noの回答ができることはわかるかと思いますが、突如、「それはCがDなのでEです」みたいなことを言い出す人も同じくらい面倒くさいです。話を聞いていたのかいなかったのか、たまたま頭の中がそれでいっぱいだったのかはわかりませんが、「AがBであること」の確認に、CやDやEは関係ないんですよね・・・。なぜか関係のない話を出してきて話を発散させようとする人が出てくるとこれまた面倒くさいわけです。
そういう人の中には、話をよく聞いてみると、「AはBであること」は当たり前と思っていてその上でそういう発言をしている人や、最終的には「AはBだ」と言いたいのになぜか余計な話を挟まないと言い切れない人がいます。いずれの場合も、その人の意図を汲み取るという謎のプロセスが入るので時間の無駄になります(日本語は大変ハイコンテクストな言語ですのでお察し文化が根付いてめんどくさいのです)。
今の世の中、メールやその他のオンラインツールを利用して文字のみでやり取りをすることが増えています。そんな中で、相手の意図を適切に読み、それに対し適切な回答を出そうと思うと、「伝える側」が正しい情報を伝えないと話にならないのです。相手が汲み取ってくれるからあとはお察しで、というのは、読み手(聞き手)に理解を丸投げする行為に他ならず、そういう人の相手はオフィシャルなところでは一切やりたくないのです。
適切な質問を投げ、適切な回答を得る、そのためのプロセスとして、オープンで聞くべきかクローズで聞くべきかを判断し、場合によっては意図しない回答をする人がいることがわかっているなら、その人が答えやすいような質問をしないといけません。伝える側の怠慢で話がこじれてしまうのは避けるべきですし、それでも適切な回答が出せない人は何らかの教育が必要なのかもしれません。最近は大人の発達障害といったところも考えなければならないので、より一層、明確かつ簡潔に伝わるような質問をすることが大切です。
途中、愚痴混じりの文章になっていますが、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンをうまく使いこなせるように意識してみてください!