みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
先日、バランス接続ができてUSB-C接続でケーブル交換可能で、バスパワー駆動という便利なポータブルヘッドフォンアンプのFiiO KA3を導入しました。1週間ほど使ってみての感想を書いてみます。
まず、購入時に書いた「いきなり音量がMAXになる問題」は、どうやらONKYOのHF Playerを使っているときに、専用のUSBドライバを使用していることに原因があるようです。これを使用すると、音量調整ボタンによるハードウェアでの調整が不可になり、FiiOの提供しているアプリ経由でしか音量が調整できなくなります。しかも、その上、いきなりMAX設定になっているので耳が壊れるかと思うぐらいの大音量が出てびっくりします。もし、KA3を購入される場合は、FiiOのアプリを落として、音量を調整してから使用してください。イヤフォンによってはその1発で壊れてしまう可能性もあります。
いきなり大音量の原因がわかったところで、まずこれの最大のメリットであるハイレゾ音源の再生ですが、Android端末との接続時にはApple Musicのハイレゾをハイレゾのまま出力することができないようで、手持ちのハイレゾ音源をONKYO HF Playerで再生した時の感想になります。もともと、SHUREのKSE1500なんていう訳のわからないものを使っていた人間なので、ハイレゾ音源をハイレゾ音源として再生したときにどうなるかというのはある程度知っていますが、KA3もきちんと鳴らしてくれているなという印象です。圧縮音源との聴き比べなんて無粋なことはしていませんが、音の情報量が多いことはよくわかります。40代のおっさんでもモスキート音は聞こえているので大丈夫なはず(何が?)
Apple Musicに関しては、Macに接続しての感想です。そして、これがもう「素晴らしい!」に尽きます。私の使っているSHUREのAONIC 5はそもそもモニター用のイヤフォンという性質があるため、音の聞き分けが非常にしやすいのですが、Apple Musicで配信されているハイレゾ音源を聞いてみると、びっくりするぐらい楽器ごとの音の分離感がすごくて、一つ一つをきちんと聞き取ることができるようになりました。これは、圧縮音源では感じられなかったものなので、ハイレゾであることのメリットも関わっているのでしょう。本当に楽器それぞれがそれぞれに音を出しているというのがよくわかります。
KA3の作り込みがフラットになっていることも影響しているかもしれません。ドンシャリ系に振ってあるとかどこかのSONYさんあたりが作りそうな音になっているわけではなくて、フラットな音を綺麗に鳴らすということに尽力している感じです。その上、AONIC 5というこれまたフラット寄りのイヤフォンで聞いているので、製作者の思惑通りに音が鳴っているような、そんな印象です。つまり、とても聞きやすいということです。
ヘッドフォンアンプを使ってまで良い音で聞く気はないとか、バランス接続って何ですのん?みたいな人がほとんどだと思いますが、一度こういう環境で音楽を聞いてみてもらうと、確かに手持ちのものとは違うな、というのはわかってもらえると思います。ただ、この環境を自分で作りたくなるかは別問題で、試聴はしても良いけど買う気にはならない、というのが99%の人の反応だと思います。
それでも、自信を持ってKA3+バランス接続ケーブル+AONIC 5はお勧めしていきたいところです。聞いてみたい方は私を捕まえてください。いつでもご自身の音源で試していただけます!