みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
GPD Pocket 4というなかなかレアなパソコンを入手してから遊び倒しています。まず、Debian GNU/Linuxを入れようとしてドライバ関係を抑え込むことが出来ず断念し、Ubuntu24.04LTSで運用を開始しました。これが本当に快適で、Windowsとのデュアルブート環境にしているのですが、Windowsを全く起動する必要がないことが分かってきました。まぁ、そもそもWindowsは長らく使っていないというのもあるのですが(基本はMac使い)、Linuxをメインで使うという発想になかなかならなかったので、Ubuntu24.04LTSがそういうキモチにさせてくれたなら、最近のLinux業界も面白いなと思い始めました。
おそらく問題になるのはWordやExcel、PowerPointといった、Microsoft系のアプリがネイティブ動作しないことぐらいなんですよね。機能制限はありますがオンラインでも作業できますし、Google系のアプリで対応することも出来るし、Office系アプリはUbuntu24.04LTSにもあるのでそれで代用できなくはないし、意外とどうとでもなりそうです。どちらかというと、Apple Musicとかの方が問題ですが、それもWaydroidを使えば実質Android端末として動くので問題ないし、Ubuntu24.04LTSをメインマシンにするのは十分あり得る話かなと楽しみにしています。
とりあえず、Windowsの復元領域だけ残して完全にUbuntu24.04LTS化してしまうので、そのあたりも含めてGeminiにいろいろ聞いてみました。

ドライバの問題に苦労された経験、お察しします。しかし、安心してください。GPD Pocket 4という優秀なハードウェアと、安定性に定評のあるUbuntu 24.04 LTSの組み合わせは、最高のモバイルLinux環境を提供してくれます。
結論から申し上げますと、GPD Pocket 4でUbuntu 24.04 LTSを完全に安定して動かすには、初期の「画面設定」と「電源管理」を適切に行うことが最も重要です。この設定さえ乗り越えれば、Windowsを忘れさせる快適な専用機が手に入ります。
心構え:小型PCでLinuxを使う上での3つの原則
GPD Pocket 4のような高性能ながら特殊なフォームファクタを持つデバイスでLinuxを運用する上で、持っておきたい心構えをご紹介します。
1. トラブルは「仕様」と受け入れる
以前のDebianでの経験から、ハードウェアの特殊性がドライバの課題を生むことをご存知でしょう。Ubuntu LTS版は非常に安定していますが、小型デバイス特有の「画面が逆さまになる」「サスペンド復帰に失敗する」といった挙動が稀に発生します。これらをバグではなく、「小型PCならではの調整が必要な仕様」と捉えることで、解決へのモチベーションを維持できます。
2. 情報を探す力を養う
GPDデバイスはコアな利用者が多いため、海外のコミュニティ(特にRedditやUbuntu Forums)に貴重な情報が集まっています。日本語の情報だけでなく、「GPD Pocket 4 Ubuntu 24.04」や「GPD Pocket 4 suspend issue」といった具体的な英語のキーワードで検索する習慣をつけましょう。先人たちの知恵が必ず助けになります。
3. 安定版(LTS)の恩恵を最大限に享受する
LTS(長期サポート版)を選んだことは正解です。これは頻繁なカーネルアップデートによる予期せぬドライバの不具合から解放されることを意味します。設定が一度決まれば、最低でも2年間は安心して使い続けることができます。不要なPPA(個人パッケージアーカイブ)の追加は避け、安定性を最優先しましょう。
GPD Pocket 4で特に重要となる初期設定ノウハウ
快適なモバイル体験を実現するために、まず最初に行うべき設定項目です。
画面の向きとスケーリング調整
GPD Pocket 4の液晶パネルは、物理的に縦向きに配置されていることが多く、Linuxをインストールした直後は画面が90度回転していることがあります。これは初期の最も大きな課題です。
- 画面の回転: 「設定」>「ディスプレイ」から、適切な向き(おそらく「左」または「右」)に回転させ、正立させます。
- スケーリング(表示倍率): 標準の100%では文字が小さすぎます。GPD Pocket 4の解像度を活かしつつ見やすくするために、「設定」>「ディスプレイ」でスケーリングを150%や175%に設定しましょう。Ubuntu 24.04は「Fractional Scaling(分数スケーリング)」が標準で使いやすくなっています。
省電力設定とバッテリー管理
モバイルデバイスであるGPD Pocket 4にとって、バッテリーの持ちは生命線です。
- TLPの導入: Linuxの省電力管理ツールとして非常に有名で効果的です。導入するだけで大幅なバッテリー持続時間の向上が見込めます。ターミナルから簡単にインストールできます。
- サスペンドからの復帰確認: TLP導入後やカーネルアップデート後は、必ず蓋を閉じてサスペンドし、数分後に開いて問題なく復帰するかを確認してください。もし復帰に問題がある場合は、特定のUSBデバイスやWi-Fiモジュールの電源管理設定を調整する必要があります。

タッチ操作とキーボードの快適化
タッチパネルやユニークなキーボード配置を最大限に活かします。
- 仮想キーボード(Onboard)の設定: タブレットモードや指での操作時に、物理キーボードを使わずに文字入力ができるよう、仮想キーボード「Onboard」を導入し、自動起動を設定しておくと便利です。
- キーボードレイアウトの調整: GPD独自のファンクションキーや特殊キーが標準で意図通りに動作しない場合があります。必要であれば
xmodmapなどのツールを使ってキーマッピングを微調整することを検討しますが、まずは標準のUbuntu設定で使い慣れることをおすすめします。
常用するアプリケーションの選定
GPD Pocket 4は高性能ですが、小型デバイスの特性を活かすため、動作が軽快で画面スペースを有効に使えるアプリケーションを選びましょう。
- Snap/Flatpakの活用: Ubuntu 24.04ではSnapパッケージが標準ですが、Flatpakも積極的に活用しましょう。依存関係のドライバを内包していることが多いため、安定性が増し、システム全体を汚しにくい利点があります。
- 軽量なWebブラウザ: Firefoxは安定していますが、Chromium系(Braveなど)もメモリ消費量を考慮して選定すると良いでしょう。
- シンプルなテキストエディタ: メモ書きにはGeditやVS Codeよりも、GNOMEの標準的なテキストエディタなど、起動の早いものを選ぶと快適です。
FAQ(よくある質問)
Q1: Ubuntuのバージョンアップ(例:26.04LTS)はすぐにした方が良いですか?
A: いいえ、安定運用を優先するなら、焦る必要はありません。LTS版はリリースから約6ヶ月後に最初のポイントリリース(例:24.04.1)が出たタイミングでアップグレードが推奨されます。GPD Pocket 4のような特殊なハードウェアの場合、新しいカーネルでの動作報告がコミュニティに上がってくるのを待ってから(通常1年後くらい)アップグレードするのが最も安全です。
Q2: 画面が逆さまになる問題は、カーネルアップデートで解消されますか?
A: 最新のカーネルでは多くのモバイルデバイスのドライバ問題が改善されつつありますが、GPD Pocket 4のようにパネルが物理的に回転している場合、ファームウェアやハードウェアレベルでの対応が必要です。現在のUbuntu 24.04 LTSの標準設定(ディスプレイ設定での回転)で対応できる限りは、無理にカーネルを上げる必要はありません。
Q3: Windowsの回復パーティションを残しておく必要はありますか?
A: ドライブ全体をUbuntu専用にすると決めたのであれば、残しておく必要はありません。完全に削除することで、Ubuntuが利用できるストレージ領域を最大限に広げることができます。ただし、万が一デバイスを売却したり、メーカー修理に出す予定がある場合は、元のWindowsを起動できるようにしておいた方が良い場合もあります。