みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
PTAに参加していると、まるで呪文としか思えないような謎の用語が空を飛び交います。初めて参加したその日、「くーぴー」という単語が飛び込んできて、これはまちがいなくサクラのクーピーだ!だってここは小学校なんだから!と思って話を聞いていたところ、さっぱり噛み合いません。
よくよく話を聞いていると、どうやらこの「くーぴー」というのは、何らかのPTAの団体であることが分かってきて、「それって何の集まりですか!?」と問い合わせて初めて理解できたというあたりから私のPTA活動はスタートしています。
(神戸市に特化していますが)謎の略語について書いていこうかなと思います。
単P
さっそく新しい乾電池みたいな用語ですが、これは「単位PTA」の略称で、おそらく大半の方々が種々の事情で引き受けられた学校単位のPTAです。要するに、◯◯小学校PTAみたいなやつですね。PTAにおける最小単位となります。
通常、9割方の人はこのレベルのPTA活動で(役員レベルの仕事なら)おそらく一生に一度の活動が終わるはずです。委員や係だと毎年のように引き当てる可能性はありますが、(学校ごとに運営方針は違うにせよ)大抵は役員をやると何年間は免除みたいな特権が得られているはずです。
余談ですが、私は上の子のために会長を引き受けていましたが、本校では本部役員経験者には「あらゆるPTA活動の永久免除権」が与えられるので、まだまだ入学の予定のない下の子が小学校を卒業するまで一切何もやらなくて良いというストレスフリーな保護者生活が待っています。
単Pでは、基本的にお子様の通う学校の運営に携わります。その活動範囲はほぼ学校の校区内で完結します。単Pの個別の仕事は学校ごとに大きく異なるため、本校の事例を紹介しても実態に合わない可能性もあるので、ここでは控えます。
区P
はい、これが私を悩ませた「くーぴー」の正体です。関西弁的には「くぅぴぃー」の方がしっくりきますが、これは◯◯区PTA連合会の略です。神戸市は政令指定都市なので区が設置されています。自治体によっては区Pが存在しないところもあるはずですが、その場合、おそらく次項が区P相当の団体となります。
神戸市は、9つの区で構成されていて、面積的に大きい北区を2分割した10の団体があります。(東灘|灘|中央|兵庫|長田|須磨|北|北神|垂水|西)区PTA連合会ということですね。このレベルのPTAには通常は各単Pの会長が参加します。
何のためにこの単位のPTAが存在しているかというと、各単Pでは解決できないような問題について意見交換をしたり、効率的な運営方針について情報共有したり、地域の保護者の交流会を企画したりといった、地域振興的な内容が主になってきます。
この区Pで運良く(悪く?)当たり年だった場合は、次項の団体に駆り出されることになります。
小P連
謎の用語もここに極まる、みたいな用語ですが、「神戸市小学校PTA連合会」の略です。このレベルになってくると、会社の役員会のような雰囲気になってきます。各区の代表者(区代表)が月に1度程度、総合教育センター的なところに集まって、「神戸市全体のPTAをどう運営していくか」といった組織になります。
はっきり言って、このレベルになってくると無償でやるには負担が大きすぎます。150校ほどある神戸市のPTAの代表ですから、扱う金額もイベントの規模も桁外れに大きくなります。万が一、区代表を引き受けてしまった、引き当ててしまった会長さんがいらっしゃれば、アドバイスできることもあるのでご相談ください。
このレベルになると、各区代表は次項の団体に存在している専門委員会の長が割り当てられたりして、いよいよPTAに忙殺される可能性が高まります。私は酷いときだと週に2~3回は昼間から駆り出されていました。
小P連は特に問題が多く、先の記事で書いたいわゆるOB/OGに相当するややこしい人たちが出現します。もちろん区Pレベルでもいますが、小P連にもなるとややこしさはうなぎ登り。特に、6年間もある小学校生活に関連して「私は長年PTAに関わってきた自負がある!」みたいな現役役員が酷いですね。本来単年度で完結し引き継いでいく仕事をなぜか長年やっているような人がいると、新参者には発言できない空気を作られてしまったりします。関係性はフラットなはずなのに、主従関係みたいになってものすごく面倒くさいです。
市P協
謎はさらに深まるばかり、こちらは「神戸市PTA協議会」の略で、5校種合同のPTAとなり、一段と規模が拡大されます。5校種って何!?と、ここでも謎用語が出現しますが、
- 幼稚園PTA連合会
- 小学校PTA連合会
- 中学校PTA連合会
- 高等学校PTA連合会
- 特別支援学校PTA連合会
の5種類の学校園を指します。要するに、神戸市が管轄する高校以下の全てのPTA団体となります。ここへ来ると、保護者の年齢差が大きくなり、父親母親ぐらいの年齢の方から、年の離れた兄弟姉妹、下手をすると自分の子供と同い年といった年齢の方まで幅広く参加されます。
こちらの協議会でいくつか専門委員会というのを設けていて、区代表になったがために、委員長やら何やらの仕事が充て職でまわってきてしまいます。ちなみに、専門委員会の構成員は区Pから各委員会に送り込まれます。
ただ、この規模になってくるとPTAというより一種の会社みたいな感覚が生まれてきて、メンバー同士の関係が良好になります。おそらく、PTAというのは関係が近ければ近いほどぶつかり合う可能性が高まるのだと思います。これほどの距離感になればむしろちょうど良い友達感覚さえ芽生えます。
私がPTA関係していて一番面白かったのは実はここの専門委員会でした。良い仲間に巡り会えて良かったなと思っているところです。
県P・近P・日P
県Pは「兵庫県PTA協議会」、近Pは日本全国を9つのブロックに分けた「近畿ブロックPTA連合会」、日Pは「日本PTA全国協議会」です。
残念ながらおくむらは平社員だったので、役員級のこの規模のPTAには参加したことがないので実態がよくわかりません。もし、このレベルの猛者がこの記事を読んでくださったなら、どういう団体か解説いただけると嬉しいですね。
まとめ
謎の多いPTA用語のうち、所属団体に関するものをざっとまとめてみました。「会長をやってください!」と言われて安請け合いすると、裏にはこんなにたくさんの関連団体があるので、仕事量が想像より多くて困る!といった事態にもなりかねません。
おそらく今年度も11月頃から時期役員の選出が始まるはずです。会長職を引き受ける前の判断材料になれば幸いです。