ほぼ完璧な仕様に仕上がってきたDebian on GPD Pocket 4

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

こういう苦労はしたくない、だからみんなWindowsやMacを使うんだ、そんなことはわかっています。世の中の99%の人がきっとそういう道を選ぶのでしょう。私の家族だってそうです。

でもね、今頃のパソコンって実際どうですか? 無駄にリソース食いつぶして爆熱マシンになってませんか? 意味なくおしゃれな感じでハードウェアの性能は今ひとつなのに無駄に高いパソコンじゃないですか?

・・・なんてことを言うと色んな方向から攻撃されてしまいそうですが、実際そうだと思います。ただ、一般的にパソコンを使う人がその事実に気づいていないだけで。新しくパソコンを買い替えると「速くなった!」「快適になった!」って感じる人が多いですが、実は、その時点では単純にクリーンな状態だから軽いだけであって、しばらく使ってるとやっぱりモッサリしてくるんですよね。そういう仕様に作ってある・・・と言い切っていいわけではないけど、そういうものです。なぜなら、軽快で早いOSをつくることはできるけど、それだと高価なハードを売れないから。大人の事情ってやつです。

意味なくおしゃれな感じのものも実際売るための努力をしているわけです。究極のエコシステムを提案して囲い込みをしているわけです。多少高くても操作性から何から何まで統一感があってシームレス。これに惹かれる人は驚くほど多いです。でも、それがだめという話ではなくて、世の中の99%の人はそれで満足できているので商業的にも全て大成功しているわけです。

ただ、私のような変な人には、どっちも何かが違う・・・という感覚が常につきまとうんですよね。高価な最新ハードをいち早く使える業界シェアナンバーワンのあれとか、独自路線で研究者向けのプラットフォームすら提供してくれているあれとかね。どっちもそれなりにいいけどどっちもそれなりに足りない。

そこで出てくるのが、自分仕様にフルカスタムできる第三の選択肢、Linuxです。もちろんLinuxはGUI的にはまだまだ洗練されていないし、日本語対応が甘いところもあるし、ドライバが転がっているわけでもないから動かないものもたくさんあるし、ということで、一般的な人にはまずウケないOSです。使い方を知っている妙な玄人さんだけが使う、面白いOSという位置づけでしょうか。(余談ですが、世の中のサーバと呼ばれるものはほぼLinuxで動いているので、みなさん知らず知らずにLinuxの恩恵は受けています)

そんなLinux界隈もいろんなディストリビューションがあって、私は2000年頃からずっとDebianを愛用しています。GPD Pocket 4にDebianを入れようとして一度失敗しているところまでは書いたような気がしますが、そうなんです、Linuxを入れようとすると大抵1回2回は失敗するんですよ。失敗に失敗を重ねて、自分の使っているマシンの特性を理解して、その上でそのマシンが完璧に動くように設定を持っていくんです。

そんなめんどくさいこと誰がするんだ?って話ですが、そういうのが好きな人というのがごく一部に存在します。私もその一人なんだと思います。このところ、Ubuntuの軍門に下って、Ubuntuで動作させていたGPD Pocket 4ですが、やっぱり愛着のあるDebianに任せたいと思って頑張ってみたんです。かれこれ20回ぐらいクリーンインストールする羽目になったと思います。ようやくです、言うことを聞くようになってくれたのは。

最終的には、DebianにKDE plasmaを入れて、しかもFirefoxすら入れたくないから最小限インストールから実行して、UIのフォントを整えたりオーディオ関係をドライバからきちんと認識させたり、LTEモジュールを起こしたり。一つ一つ調べながら設定を変えながら頑張って構築してきました。それがようやくまともに動くようになって本当に嬉しい!という状況がまさに今です。

本当にシンプルな状態で使用しています。なにか一つ新しいものを入れようとするたびに必要になるモジュールを検証して、最低限しか入れていません。なので、ほとんどシステムリソースを食わない状態で起動します。そもそもDebianなので再起動することすらほとんどないんですけど、ハードウェアの設定をしているときはどうしても再起動が必須です。それさえ終われば、本当に24時間365日落ちない安定したシステムになるので、これほど信頼できる相棒はいないんですよ。

これまでは実際のところ計算機としてしか使ってきていなかったので、主にCUIでしか活用しておらず、GUI周りの設定をほとんど知りませんでした。なので、設定をまともに決めていくことすらできなくて難儀していたのですが、今の時代はGeminiさんが頑張ってくれるので、ログと一緒に 相談しながら進めて二人三脚でいい感じに仕上がってきました。20年前は垂直周波数間違えてブラウン管から煙が出て・・・なんてこともザラでしたけど、今はそういうのもないので安心して遊べます。

20年近く前にMacに移行してからハードウェアトラブルと遊ぶという時間がほとんどなくて、久しぶりにこの楽しさを思い出しています。Macにしてしまうとなんの苦労もなく環境が手に入るので楽で良かったですけど、意味なく高いので、その分ハードウェアに回したいなというのが本音です。これからますますそうなっていくだろうし、古いマシンを組み合わせて使っていくことも大事になってきます。

長年のDebian魂でシステム構築を無事に終えました。今後は当分Debian生活をすると思うので、Debian仲間がいれば仲良くしてください!

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