みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
某会議で話をしていて、募集をかけて履歴書を見ると、なぜか全員心理学の学生だった、というIT企業さんがいます。そして、それは意外にも広がっている様相なのです。どうして心理学の学生がIT企業に興味を持ち始めたのか。そういう素朴な疑問が沸いてきます。
私は心理学の学生にもITを教えているので、何となく感覚的にそういう気がするというところはあって、心理学をやっていると、最終的に統計やら何やらでパソコンを多用するんですよね。そうすると、心理学というテーマを扱っている以上に、むしろパソコンそのものに興味が出てきた、という学生が少なからずいます。実際、私の指導していた学生にも、2回生までは心理学をやっていたのに、方向転換して情報で卒業した、という学生もいます。
どのタイミングで論理的思考に目覚めて、どのタイミングでコンピュータを触ったりプログラミングしたりすることに興味が出てくるのかというのは本当に分からないのですが、過去を振り返ってみると、確かに、心理学の学生さんは私のところによく質問に来ていた気がします。本来来てほしい情報の学生さん以上に。
心理学を学ぶ学生さんの中には、「自分を見つめてみたいから心理学を選んだ」という学生さんもいて、じっくり大学で自分を見つめていたら、統計処理などを通じてコンピュータが好きになった、みたいなことを言ってくる学生さんもいます。他の分野の学生さんと比べても、心理学の学生さんは特に多いように感じますね。振り返ってみると。
そういう肌感覚的なものを共有してみると何となくの理解を得られたところはありますが、本当に心理学の学生さんはITに興味を持ちやすいのかというのは検証してみないと分かりません。ひょっとしてこれも研究テーマになるのでしょうか。一度調べてみますかね。
もし、そういう傾向があるのなら、心理学の中にIT部門みたいなものを作るのが良いのかもしれません。初めは心理学を学んでいるワケなので、それを全うしつつ、ITをフルで活用できるような人材育成だと面白そう。完全に心理学からITへと移って欲しいとも思わないので、どちらも上手く回せるようなそんな部門が一つあると学生の興味を引き出しやすいのかもしれないですね。
あくまで私の周囲の話なので、他の大学ではどういう雰囲気なのかとても気になりました。