WF-1000XM4(SONY)のイヤーチップ事情

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

私は家族に呆れられるほどのイヤホン沼にハマってしまっている人間で、一時はSHUREのKSE-1500というとんでもない値段のイヤホンを使っていたことさえある変人を自負しています。値段はリンク先を見ていただければ分かりますが、まぁ、普通の人は買いません。コンデンサイヤホンとか言われてもだからどうした?という話でしょう。

そんな私も、最近は少し落ち着いてきて、有線で聞くときはSHUREのAONIC 5を使用していて、これなら一般的な価格と言えなくもないギリギリのラインのイヤホンかなと思います。最近はAppleのイヤホンでもそこそこ高いですからね。そして、これはMMCXタイプのイヤホンなので、同じくSHUREのRMCE-TW2をレシーバとして使用することで、完全ワイヤレスのヘッドセットとしても活用しています。SHUREの製品はノイズキャンセリングではなくて、カナルタイプのイヤホンで耳栓的に物理的に外音を遮断するモノです。

イヤホン好きとしてはノイズキャンセリング機も使いたいということで、こちらはイヤホンとヘッドホンでそれぞれSONYのWF-1000XM4WH-1000XM4 LMを使用しています。ノイズキャンセリングと言えばBOSEという印象が強いですし、BOSE製品も持っていますが、こちらは家族に譲ったモノなので今はSONY製品で楽しんでいます。イヤホンのWF-1000XM4はプラチナシルバーを使っていて、ほとんどの人がブラックを買っている機種だけに、少し人と違った感じで嬉しいですね。電車でもプラチナシルバーはほぼ見かけません。

WH-1000XM4 LMは昨年11月に一瞬で売り切れたミッドナイトブルーです。到着までに3ヶ月ぐらいかかった記憶ですけど、コレがまた素晴らしい。最近はXM5が出ているのでさらに進化しているようですが、デザイン的にXM4の方が好きなのでミッドナイトブルーを買えて良かったなと言ったところ。

さて、ようやく本題です。

イヤホンというと、9割方の人は購入したときに付属しているイヤーピースでそのまま音楽を聴いているはずです。そもそもイヤーピースというもの自体取り外して交換できるとかそれすら知らない人も居るかもしれません。ただ、イヤーピースというのが本当に侮れなくて、交換することで劇的に音質や耳の負担に変化が見られて面白いものです。

さて、WF-1000XM4というと完全ワイヤレスイヤホンでノイズキャンセリングというものです。そのため、イヤホンのケースが充電器と兼用になっていて、ケースで2回分の充電+本体で3回分(8時間×3・・・ぐらいです。コーデックによりけり)程度の使用が可能で、まぁ、丸1日ぐらいなら問題なく使えます。もちろん、本体のバッテリーが切れてから充電が終わるまでは使えませんけども。

少し使用感が出てきていて申し訳ないですが、この耳に差し込む部分が「イヤーピース」といって、音質や装着感を決める重要なアイテムです。純正のモノはプラチナシルバーの本体に合わせたグレーっぽい色合いのイヤーピースで、装着感はと言うと……ちょっとゴワゴワしたスポンジみたいな感覚で、正直なところ耳にフィットしている感覚がありません。異物が耳に入っている感じが拭えず、とても疲れるイヤーピースなんです。

そこで、2つほど別売りの……というか他社製のイヤーピースを試してみました。一つはイヤーチップなら超有名どころのCOMPLY製トゥルーグリップ、もう一つはSpinFitのCP360というシリコンモデルです。

まずはCOMPLY製品からご紹介です。

見事に黒くなります。大抵のイヤーチップは黒なので私にとっては自然ですが、プラチナシルバーユーザとしてはちょっと微妙なところもあります。ただ、耳に入ってしまうので装着しているときに外から見えたりしませんから、普通に使用する分には何も問題はありません。

このイヤーチップの特徴は、とにかく柔らかいことです。COMPLY製はたいていそうなのですが、体温で柔らかくなって、ちょうど良い具合に耳にフィットしてくれます。グリップ感もよくて、ポロッと落ちて線路にダイブなんてこともないです。人とぶつかったりすると外れますけど、なかなかぶつかることもないと思います。遮音性は柔らかい分純正品よりも高く、その上ノイズキャンセリングなので言うことなしですね。欠点を上げるとするなら、とても柔らかいスポンジ製なので、汗をかくと吸収してしまうことです。要するに寿命が欠点ですね。3ヶ月ぐらいの使用で結構ヤバい感じです。

続いてはSpinFitのモノを紹介しましょう。

大変綺麗なシリコン製ですね。耳に入れていても装着感が全くありません。装着感がないと言うことはそれだけ耳に馴染んでいると言うことなので、使い心地は抜群です。COMPLY同様に耳から外れることもありません。医療用シリコンを使っているといううたい文句ですから、シリコン特有のかぶれなども起きにくく、大変使いやすいモノです。音質は高音がクリアに聞こえる反面低音が弱い印象です。COMPLYと比較するから余計にそう思いますが、こればっかりは構造的に仕方ない。ただ、高音がクリアに出るので聞いていて心地よいというのはあります。このイヤーピースはずっと着けていてもしんどくないのが良いですね。問題は、耳から外したときに裏返ってしまうことぐらいでしょうか。

イヤーチップの違いなどあまり考えたことのない人も居ると思います。それは宝の持ち腐れで本当にもったいないことかもしれません。左右で耳のサイズが違うこともよくあるので、付属のサイズ違いのイヤーピースがあるなら左右別サイズというのも試してみられると良いと思います。私は左耳の方が大きいので、左耳がL、右耳がMでちょうど良いぐらいです。

「沼へようこそ」というレベルのものではなく、数百円程度でリスニング環境が大きく変わるものですから、一度たくさんイヤーピースを扱っているお店に出向いてみて、自分のイヤホンに合うものを試してみてはいかがでしょうか。大阪なら日本橋のe☆イヤホンは当然として、ヨドバシなんかでも多分試聴できるはずです。自分のイヤホンと自分のプレーヤーを持参することが重要ですね。

出来るだけ良い音で音楽を楽しみたい方は是非イヤーピースにもこだわってみてください。

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