みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。
Unix環境での作業がほとんどになってしまった10年以上前からひたすらMacを使い続けている私ですが、BYODでの授業展開でWindows 11の挙動を把握する必要が出てきたため、Windows 11搭載のラップトップを導入することになりました。
Windowsマシンを買うこと自体が何年ぶりか分からないぐらいなので、サッパリ使い方が分からなくなっています。私がメインでWindowsを使っていた頃はWindows XPなので相当昔であることは間違いありません。今頃のWindows機は起動したときもいろいろ挙動が変わっていますし、もうオジイサンだなぁと認識してしまうお年頃ですね。トラックパッド+マルチタッチの操作自体はMacで十分使っているためその辺りの対応は大丈夫なのですが、マウスの方が操作しやすいところもあるので、マウスは外付けで導入です。
その導入したマウスというのが、マイクロソフトのアークマウスという変わったマウスです。尺取り虫みたいに曲がっていますが、実はこれ、ストレートにもなるのです。そこがスイッチになっていて、曲げると電源がONになり、伸ばすとOFFになる仕様です。持ち運びするときはピンと伸ばしておけば邪魔にならないし、スッと曲げると手にフィットする形のマウスに早変わりします。これは、学生さんが使っていて一目惚れしてその場で発注したものです。オススメしてくれた学生さんに感謝ですね。
さて、このマウスですが、デフォルト設定ではスクロール方向がMacの方向と逆向きです。下にやれば上に行くし上にやれば下に行くし、何かもう気持ち悪い動作をしているようにしか感じません。そのため、スクロール方向を反転させたかったのですが、これがまた悩みの種になりました。調べたところ、マウスの設定項目に「スクロール方向を反転」という指示がある、とのことで探してみても全く出てくる気配がありません。
さらに調べてみると、マイクロソフトのキーボード&マウスのアプリを入れる必要があるという情報を仕入れたので早速インストールしてみても、やっぱりどこにも「スクロール方向を反転」が見当たりません。どうやら「垂直スクロール方向をフリップ」という項目がそれに該当するらしいという情報を先輩から教わったので早速これを探してみるも全く見当たらない……。一体どうなってるのだろう?と、不可解な表示の設定をイジってみるとこれが実は正解でした。
さて、ここに答えがあるのですが、どれが正解か分かりますか。まぁ、そんなに難しくないかもしれませんが、「垂直スクロール方向にフリック」というのが正解です。え、フリックってフリック入力のフリックですよね……?
英語の「フリック」というのは軽く触れるとか急に動かすみたいな意味合いの言葉なので、そのどこにも「反転」の意味は存在しません。ただ、垂直フリックをONにするみたいな設定があるわけで、そうすると垂直方向にフリックというものをONにしようがするまいが結果は変わらないはずだし、こんなワケの分からない設定はなんだろうかと試してみたらこの設定で反転しました。
きっと、このアプリの開発者が「垂直スクロール方向にフリップ」と打つべきところを間違えて打ったままリリースしたのだと思います。それにしても、垂直スクロール方向にフリップという文だとしても妙な文なのです。垂直スクロール方向をフリップなら意味は通じますが、どうも適当な翻訳サイトで適当に訳しただけのようにしか思えない、それにしてもフリップとフリックは間違えんだろう……というオチが待っていました。酷いですよね。
マイクロソフト製品を使うのはOfficeだけにしておきたいのですが、授業で使わないとイケナイとなるとしっかり準備しないといけないし、こういう変なことがあるならなおさら学生さんのためにもきちんと挙動を把握しておかないといけないなと思いました。20年前のOSじゃあるまいし、妙な日本語訳を持ってきてユーザを惑わせるのはやめてもらいたい。
そういうわけで、ようやくナチュラル方向へのスクロールを手に入れたので、学生さんが使うことになるアプリを色々入れてみて動作確認したいと思います。何年ぶりかも分からないWindowsですが、きっとレジストリなんかイジることなく使えるようになっているものと期待したいです。LargeSystemCacheとかイジってた時代が懐かしい。