クリーンディーゼルはお財布に優しい

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

私のMINIはCooper Dというグレードで、いわゆる「クリーンディーゼル」搭載車です。ディーゼルというと、2000年頃から締め出しが激しくなり、一時期は一般車にディーゼルエンジンが積まれていることが珍しくなってきたぐらいです。しかし、ヨーロッパの方からクリーンディーゼル搭載の車が輸入されるようになり、ジワジワとまたシェアを伸ばしつつあったりもします。

そもそもどうしてヨーロッパからディーゼルエンジンが来るのかというと、燃費対策に日本とヨーロッパでは全然違うアプローチを取ったからです。日本は、プリウスに代表されるようにハイブリッドエンジンが主流になり、エンジン以外の動力源を使うことで燃費性能を向上させています。これは、ストップアンドゴーの多い日本の風土にマッチしていて、かなりの燃費向上が図られています。

一方のヨーロッパでは、排ガス規制など大きな問題があったものの、アドブルーやDPFを駆使して浄化に成功し、クリーンディーゼルを使った燃費性能の向上を図っています。ディーゼルエンジンは圧縮比が高く、低回転で高トルクが出せるという特性があり、特に高速道路の走行で真価を発揮します。ガソリンエンジンと異なり、100km/h出していても2000回転回っていないという優れものです。一般的なガソリン車だと100km/h巡航の場合3000回転前後になっているはずです。

しかも、100km/hぐらいの世界になってくると、ハイブリッド車は燃費ががた落ちになります。エンジンが始動することが増えるからですが、バッテリーによる重量増も影響してきます。ある程度高速で走行し続けられる環境(田舎道など)で暮らしている場合は、クリーンディーゼルの方が燃費が良いことも多々あります。

私のCooper Dも大変燃費性能に優れていて、高速走行するなら27km/L程度の燃費性能を誇ります。もちろん、ハイブリッド車なら30km/Lを超えるという話も出てくると思いますが、最近はガソリン価格の高騰もあって、1Lあたり何km走れるかという燃費以上に、そもそも1Lあたりの価格が幾らか?という話が大きな問題になります。

そういう面でも、クリーンディーゼル車はメリットが大きく、ガソリン価格と比較するとレギュラーガソリンとでは20円以上安くハイオクなら30円以上安く入れられます。これは大変大きい差ですね。もっとも、こういう差が出るのは日本特有のもので、海外だとレギュラーガソリンと軽油はほぼ同じぐらいになっています。

これからはEVを主流にしていくという流れが来ていますが、現時点においてはまだまだ燃料を燃やして走る車がほとんどです。今後、ガソリン車を購入することがジワジワと難しくなってきますし、ディーゼルの風当たりが改めて強くなりつつありますから、買うなら今しかないかもしれません。

ディーゼル車の低速トルクの強さは日本の道にすごくマッチしていて、とても扱いやすいエンジンだと思います。過給器との相性が良いのもディーゼルのメリットで、大抵のディーゼルエンジンには過給器が付いています。このお陰でさらに低速での取り扱いが楽になっていて、その上燃費もよくて軽油は安い。車体価格がガソリン車よりも20万円ぐらい高くなることが多いようですが、その差額以上のメリットが感じられるはずです。

もうこれから先は買えなくなるという前提で、とてもお財布に優しいディーゼルエンジンを試してみてはいかがでしょうか。某文字Dで悪態をつきながら家の車がディーゼルだと嘆いていたハチゴー乗りがいましたが、今のディーゼルは下手なガソリン車よりもトルクフルで速いですよ。

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