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連想実験|知識情報処理研究室(Okumura-Lab)

連想実験

投稿日:2020年01月16日 |カテゴリー:Blog, 研究

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

ユングの連想実験ってご存知ですか?

「ある単語から別のどんな単語を連想するか」「その連想にはどのぐらいの時間を要するか」「連想語に対してどんな反応をするか」という心理学的な実験です。おくむらの研究テーマは博士課程時代からずっと「連想」なのですが、自分自身の研究をしっかりと進めていくための時間を確保するのが年々難しくなってきていて、連想の周辺の研究を学生さんと進めることが増えてきています。

改めて、「連想」って何だろう?と思いながら連想実験を読んでいるのですが、やはり万人に共通する連想というのは存在し得ないのかなという境地にいます。日本人だったら、関西人だったら、〇〇大学出身だったら、みたいな制約を課せば、その制約下で共通する連想というのはあるにはありますが、個人差が大変大きいため、連想モデルを作ることそのものが大変チャレンジングな研究だと思っています。

対話システムなどを取ってみても、end-to-endでドカッと動かしてしまうようなモデルが増えてきているように見受けられますが、一方で、発話を促すに至った連想過程というものがどのぐらいモデル化されているかというと実はあまり見かけません。文脈、流れがあってこその対話だと思いますが、そこには必ず単語レベルの連想は存在しています。会話で意識していないだけで。

改めて連想実験を読みながら、人間の連想能力って非常に高度で高速で、簡単にはエミュレートできない複雑な構造なのだなと思います。幸い、今は文系の大学で情報工学を教えているので、文系的な(心理学的な)アプローチで実験できる学生さんが多く在籍しています。おくむらの工学的な知識と、学生さんの心理学的な知識をうまく融合して、これまで作ってきた連想モデルの別の観点からの評価を進めたいなと最近思っています。

今年は科研費の申請が必要なので、そろそろメインテーマの連想で採択されたいものです。