JSAI2019オーガナイズドセッション(顔文字の科学)開催

投稿日:2019年06月06日 |カテゴリー:研究

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

2019/06/05(E会場)にて、2016年、2017年に続き、3回目の「顔文字の科学」を実施しました。オーガナイザはいつものメンバーでこのセッションは国際化を推進しています?(私以外の2名はポーランド人)

オーガナイズドセッションの規定を変えたのは私が担当していた時なので、3回目の開催となった今回で顔文字の科学は一旦終了となります。最終回となるJSAI2019でのセッションには、過去最高の88名もの参加者の方に聴講いただき、心よりお礼申し上げます。

写真撮影は基本NGとのことですが、指導学生の発表で後ろからの撮影なのでご容赦下さいということで、会場の様子をお伝えします。どの会場も満席状態かというと、空席の目立つセッションもいくつかあったりしたので少し心配でしたが、どうにかこうにか立ち見も出る程度には大盛況で終われてホッとしているところです。

おくむらが顔文字と戦い始めてからかれこれ7年ほど経つわけですが、なかなか解けない問題も多くて、やればやるほど奥が深いなというのが顔文字に対する印象です。一方で、セッション名が「顔文字の科学」であることから、募集要項には顔文字に限らず絵文字やAA、ネットスラングといった項目を挙げていたにもかかわらず投稿数があまり振るわなかったのは残念なところ。

おそらく、何らかの形で顔文字に関する研究を包括的に扱う研究会みたいなものを続けていくとは思いますが、顔文字を前面に出すのはそろそろやめにして、もう少し大きな括りで作っていけたら良いなと思っています。その方が、顔文字以外のネタを持っている方も参加しやすい雰囲気になると思いますので。

本セッションでは4件の発表をいただきました。ネットスラングのwや(笑)の使われ方と感情に関するご発表、指導学生によるニューラルネットワークを使った顔文字のまとめ上げに関する発表、辞書ベースの顔文字生成に関するご発表、ポジネガだけでは判定できない極性をユーモアとして検出するご発表、どれも言語としては意味をなさない文字列に対するアプローチとして大変興味深いものでした。詳細はJSAIの学会誌に掲載されるはずの実施報告をご覧ください(多分11月号ぐらい?)

顔文字に限らず、「言語資源(文字や記号)を使った非言語情報の表現」にはまだまだ解明されていない人間の表現技術がたくさん含まれていると思います。絵文字にしても、その絵文字に収束するに至った経緯や、プラットフォームによる表現の違い、居住地域による意味合いの違いなど、分析したい項目は山ほどあります。

もし今後、顔文字に限定せず、文章中に表れる非言語情報の活用に関して意見交換を実施したいなどの希望がありましたら、是非オーガナイザのおくむらまたはポーランド人2名へご連絡いただければ幸いです。

終わってしまうと思うと少し感慨深いものがありますが、3回の実施に興味を持ってくださったみなさまにお礼申し上げます。ありがとうございました。そして、今後とも顔文字研究をよろしくお願いします!