スクーリング

投稿日:2019年05月18日 |カテゴリー:勉強, 学校

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

弊学には、通信教育部という部門が設置されていて、通信教育で大学卒業を目指そうという意欲的な学生さんを受け入れています。通常はオンラインでメディア授業を受講して単位を取得していくシステムになっているのですが、希望すればスクーリングという形式で、大学(あるいは地方の会場)へ足を運んで、直接教員と触れあいながら授業を受けることも可能です。

スクーリングの場合、いくつかの開催パターンがあるのですが、おくむらが担当しているものは、土曜、日曜、翌土曜の3日間で、5コマ×3日間=15コマをこなし、15週分の授業を一気に駆け抜けるという授業です。大学の授業を3日間で完結させるということそのものが難しい気がしますが、スクーリングで開催している科目は基礎科目あるいは実技を伴う科目が多く、なんとかこなせているといったところです。まぁ、普通の感覚なら正気の沙汰ではない実施方法のような気がします。

私の担当はコンピュータ操作の基本みたいな授業で、要はWord、Excel、PowerPointの基本を身に着けようというものです。初日にWord、2日目にExcel、最終日にPowerPointと試験という流れですが、やはりどの項目も1日に詰め込んで頑張るには、教員も学生もものすごい体力を要します。教員には研究日が設定されているので、空き日程があると言えばありますが、実質13連勤みたいな状況になりますので、最終日はヘロヘロになっています。

このスクーリングという実施形式は、教員に取っても学生にとっても「密度」という面で負担になる反面、普段は一人で学習している学生にとって、言わば「同志」と時間を共にできる大変貴重な機会となっています。完全にオンラインで完結できるとはいえ、縁のあった大学で、共に学んでいる仲間がいるというのはとても心強いことですし、また、知り合いができることで、自宅での学習にも気合いが入るようです。

そういった学生たちの触れ合いの場に同席していると、老若男女関係なく、学びたいという意思をすごく感じることができます。言い方は悪いですが、何となくノリで大学生になってみて、通学課程に在籍していて、とりあえず出席だけしている、みたいなタイプの学生とは雲泥の差で、一人一人が「学ぼう」「学びたい」という前向きな姿勢を見せてくれるのが教員として何より嬉しいことだったりします。

それもある意味では当然と言えば当然の話で、そもそもオンラインの学習だけで大学を卒業しようと思うと、よほど意志が強くないと無理だと思います。仕事の傍ら、子育ての合間、療養中の隙間時間、様々な時間を活用して自宅等で学ぶのが通信教育ですが、なかなか4年間みっちり頑張れるという人は少ないのではないでしょうか。通学課程のように、よく分からないけどとりあえず出席していたら意外と何とかなるみたいなあやふやなものではなく、自分から貪欲に学びに行かないと全てをこなせないですから。

スクーリングには本当にいろんな年代層の方が足を運んでこられます。教員としても、せっかく遠方よりお越しいただいている学生さんに少しでも持ち帰ってもらえる知識、技術があれば良いなと思うわけです。一方で、教室内の世代差が大きく、何かしらの「例え話」が必要なときは、大変話題に困ることも事実です。おくむらの世代だと、高校前後に阪神淡路大震災を経験しているので、あの頃はこういう事例がありましたね、という話をしやすいのですが、少し上の世代になってくると、オイルショックでトイレットペーパーが・・・という話題の方が食いつきが良かったりしますし、下の世代になってくるとアニメやボカロの話がご機嫌だったりします。

全ての世代に共通の話題はないので、同じものを伝えるにしても、3世代分ぐらいの例え話を用意しておく必要があって、そういう意味では、技術的な準備よりも、話術的な準備にエネルギーが必要だったりします。ウケの良かった話題はおそらく次回も使用しますし、スベった話題や、予定外に別の世代に反応が良かった話題などはアップデートしていく必要もあります。満足度の高いスクーリングを実施しようと思うと、普段通りほぼ単一の世代向けの授業をしていたのでは、なかなかうまくいかないなと常々思っています。

おくむらのスクーリングを受けた学生が、少しでも楽しんでくれて、少しでも知識を持って帰ってくれて、その授業を通じて新しい仲間を発見してくれたなら、これ以上おくむらにとって嬉しいことはないです。隣近所の学生と協力しないとなかなか難しいような課題も出しますが、ある意味で交流を促す意味合いもあります。初日は偶然お隣になっただけというシチュエーションが多いですが、初日の終わり頃には運命共同体みたいな感じになってくるのも面白いところですね。

体力も気力も何もかも消耗して疲労困憊ではありますが、スクーリングという独特のイベントを時々やるのはおくむらにも学びのあることなので、大変貴重な機会だなと思っています。もし、縁あって弊学の通信教育部に在籍される方は、おくむらのスクーリングにも是非顔を出してもらえると嬉しいです!