UNIXという考え方

投稿日:2019年05月09日 |カテゴリー:Blog

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

今年もゼミの指導で言語処理100本ノックに取り組んでいるところですが、UNIX的な発想をほとんど持ち合わせていない文系の学生を対象にしているので、さっそく2章から頭を抱えています。そういう私も、大学生の頃はWindowsとVisual Studioがメインの開発環境だったため、仕事を始めてからUNIX的な発想でのプログラミングが大変効率的だと知ったとき、目から鱗が落ちるとはまさにこのことか、と思ったものです。

そんなとき、UNIX的な発想を理解するために最初に読んだ本が「UNIXという考え方」です。

UNIX自体はAT&Tのベル研究所で開発されたマルチタスク・マルチユーザのOSですが、その設計思想を含め、裏にある哲学には学ぶことが非常に多いです。特に、私のようなWindowsとVisual Studioで生きてきた人間にとっては、大きなプログラムで何でも対応できることが美徳だっただけに、「小さいものは美しい」「一つのプログラムには一つのことだけをやらせる」といった当たり前と言えば当たり前のことさえ新鮮に感じたものです。

一般の人にウケる内容かどうかはさておきとしても、その考え方は、もの作りの根底を支える美学にもつながるような気さえしました。まぁ、このOSを記述するために生まれたC言語に今でも悩まされているのはご愛敬ですが。

ちなみに、UNIX自体はみなさんの身近なところにあります。例えば、私が仕事でもプライベートでもメインで使っているMacは、商用UNIXでは最も成功していると言える代表的なUNIXですし、AndroidにしてもベースはUNIXです。みなさんが何気なく使用しているWebやMailのサーバもUNIXです。

学生指導のためにこの本をお勧めしていますが、広くいろんな方々に手に取っていただきたい名著だと思います。書店等で見かけたときは是非手に取ってみてください。