ハラスメントと闘う

投稿日:2018年04月11日 |カテゴリー:学校

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

私の教員生活には、悪夢のような4年間の執拗なハラスメントがあります。それについて細かく書いていくといろいろ面倒なことになってしまうので、少しずつ小出しにしていこうかと思っています。こういった話題に興味のない方は気分を害する可能性が高いのでそっとブラウザを閉じて頂いた方が良いかもしれません。

高等教育機関の教員は、大抵自分の個室を持っています。どういう理由で個室があるのかなど、正直なところあまり考えたことはありませんが、研究をするにしても試験を採点するにしても、個室があると何かと気楽なので嬉しいのは確かです。ただ、その個室がハラスメントを生み出しているというのもまた事実です。個室で起きるハラスメントは、アカハラ、パワハラ、セクハラ、多岐にわたります。私が受けていたものは、分類によればおそらくパワハラになるのですが、立場で言えば同等なので、強いて言えば勤続年数が長いとかその程度の差の人間から受けていたものです。もちろん他にも多々ありますが、まずはこの話からにしましょう。

個室というのは大変快適に仕事ができる反面、外から全く状況が分からない密室空間でもあるため、ハラスメントをする人は部屋に乗り込んできて長時間怒鳴りつけて帰って行ったりします。もちろん、その怒号のような声は外まで丸聞こえになっていて、おそらく私の部屋の前を通りかかった学生や教員は「またやられてる」と思ったこともあるでしょう。多数の人間の前で叱責されるといった話ではないにしても、執拗に、頻繁に怒鳴り込みに来られるとさすがに気が滅入ります。さらに厄介な問題は、本人は「指導している」つもりで来ているところ。全く悪気がないんですね。もっとも、回数が増えるにしたがって悪意もどんどんむき出しになってきましたが。

こういった話は、当事者同士では絶対に解決できない問題ですし、余計にこじれてしまうだけだと分かっているので、上司に当たる人(厳密には教員間の関係って意外とフラットなので上司かどうかは分かりません)に、「とある教員が怒鳴り込みに来て大変苦痛を感じている、どうにか対応してくれ」と相談したこともあります。しかし、その上司に当たる人というのが大変な事なかれ主義の人間で、全く役に立たず、むしろ私がそのような相談をしたことだけが当の相手に伝わったようで、さらに状況は悪化する始末。苦痛はどんどん蓄積されていきます。

最初に身体の異変を感じたのは2年目の夏。見た目に反して身体はあまり強くないので、よく体調を崩していたのは確かですが、40度近い発熱を繰り返す、扁桃炎をしょっちゅう患うことになっていました。強いストレス下に置かれると、免疫が弱ってしまい扁桃炎を頻発するそうです。毎日寒気がしながら教壇に立っていたこともあります。解熱剤で無理矢理体温を下げて試験を行ったこともあります。さすがに月に2度も3度も40度を超す発熱をしていると身体が持たないということで、扁桃除去の手術を受けることになりました・・・。

原因がストレスで、パワハラが元凶だと知っていても、当然同僚は誰も見舞いになんか来やしません。私は、ほんの1週間程度の入院でしたが、久しぶりにゆっくりできる時間だったのでそれはそれで嬉しかったように記憶しています。

退院後は多少なりともパワハラもマシになるかと思っていましたが、やはり考えが甘く、むしろコンスタントに続いていく状態でした。手術で高熱が出ることはなくなったものの、完全には除去しきれなかった部分が悪さをして、大変喉が痛くなるという症状だけが残り、発熱しないから仕事を休むのも気が引けるというような、むしろ手術をする前よりも状況は悪化したのではないか?と思えるような日々でした。

気持ち良く働かせてもらえない環境はおかしいと、今度は「長のつくエラい人」に直談判に行きました。その際は、件の怒鳴り込み教員のこと以外にも多方面から受けていたハラスメントについて時系列にまとめて報告しました。しかしながら、結局その「長がつくエラい人」も日和見主義の役立たずで、実質的に何も動かず、静観を決め込む始末でした。今でこそ思いますが、ハラスメントを受けている場合は、迷いなく「外部の相談窓口」に駆け込むことをオススメします。自組織内の相談窓口など全く意味がありません。自浄作用は全く期待できません。

3年目の夏にはさらに私の体調は悪化し、メニエール病を発症しています。幸い、悪化する前に復帰できたので良かったですが、耳鳴り・眩暈・難聴など酷い症状に見舞われました。もうその頃には生きる気力も何をする気力もなくなっていて、本当にしんどかった記憶しかありません。よく生きていたものです。こんな状態でも、学校関係者は誰も助けてはくれませんし、むしろ追い打ちをかける方が楽しかったようで、ますますこちらは悪化していくという状況でした。

4年目に脱腸を起こしたのも、たぶん溜め込んだストレスと怒りで力みすぎていたのが原因かもしれません。消化器系がやられていましたし、用を足すにも下腹部にかなり力を入れないとうまくいかなくなったりもしていましたから、その反動ではみ出してきたのでしょうね。再び手術です。脱腸の手術後は、学校で全く大事にされてないなと実感できるイベントが一つありましたね。1週間以上入院をすると部署から見舞金が出るのですが、私が手術してから半年以上も経って、他の教員が入院してそこで思い出したかのように「忘れてたから見舞金あげるね」とついでのように渡されたことです。そんなお金もらっても嬉しくないので、その日のうちに無駄遣いして消し飛ばしましたけど。

結局、ハラスメントと闘うなんて、自組織だけじゃ全く無理でした。ハラスメントをしている人間は「良いことをしてやっている」と多大なる勘違いをしている場合が多く、そういった人間に「それはハラスメントだよ」などと指摘しようものなら、自分は善意でやっているのにどういう了見だ!と烈火のごとく怒り出すので手に負えません。今まさにハラスメントで悩んでいる方がいらっしゃれば、迷いなく「外部の」相談窓口に行ってください。自組織内では何も期待できませんし、ハラスメントが悪化します。

ちなみにこの件、もっと上の親会社にも相談したのですが全くダメでした。自分の身は自分で守るしかないと、偶然新設された人事異動制度を利用して、逃げ帰るように地元に戻りました。結局はハラスメントの現場からいなくなることが一番の対策なのかも知れません。一方で、簡単にそうはできないという人も多いのでしょう。私もたまたまそういう人事異動制度があったから生き延びましたが、なかったらどうなっていたのだろうと本気で考えます。

異動したら平和になったのか?という話ですが、残念ながらそうではなかったという話はまた今度。