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科研費|知識情報処理研究室(Okumura-Lab)

科研費

投稿日:2018年04月04日 |カテゴリー:Blog

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

高専から大学に移るタイミングで基盤研究Cに採択されました。事務手続き諸々でe-Radにも科研費電子申請システムにもログインできない状態が続いておりますが、課題番号は振られているので手続きが終われば配分されるはずです。システムが使えないという大問題のせいで、配分額が全く分かっていないのが難点ですが・・・。

さて、科研費というと「採択されるためにはどうすれば・・・?」みたいな疑問が必ず申請時期には出てきて、必ずこんなのとかこんなのが売り出されて、1冊2冊は手にして申請書を書く・・・という方も多いのではないでしょうか。一方で、こういう書籍のレビューを見ると、「どこを直したら良いか分かった」とか「審査員の気持ちが分かった」みたいなことは書いてあるのですが、「この本に従って書いたら採択された」とか「昨年不採択Aだったのに、この本に従って添削したら不採択Cに下がった」といった具体的な経験談はあまり出てこないような気がします。

さらに、この手の本の問題は、大半の人が「分野違い」なので、必ずしも書いてあることが自分の分野に適用できるとは限らないのも大きな問題だったりします。私は(あまり大きな声では言えませんが)書店でいくつか吟味してみて、結局一冊も買っていなかったりします。分野が違いすぎて読みにくいとか、参考にならないとか、そういう印象しか持ちません。私の分野で私が偉そうなことを書いたとしても、同じ分野の人にさえ参考にしてもらえないかもしれません(書けるほど知識も何もないですけど)。

しかし、何だかんだ言っても、若手研究を2回、基盤研究は今回が初めてですが、トータル3回採択されているというのは何か戦略があったんじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。思い返してみてもたいしたことはしていないのですが、思い当たるところを書いてみます。

分野が微妙に近い人に申請書を読んでもらう

これ、結構大事だと思います。特に、最初に若手研究Bに採択されたときは、分野が完全に一致している人ではなく、あえて微妙に近い程度の人に読んでもらいました。科研費の審査員をされている方からいろいろとお話を伺ったことがあるのですが、「自分の分野の人が面白い!と思う申請書ももちろん大事だけど、周辺の分野の人が面白い!と思う申請書の方が審査員に伝わりやすい」というアドバイスがありました。これは「なるほどな」と思うアドバイスだったので、これだけは必ずやるようにしています。ちょっと分野が違う人にも面白いと思ってもらうためには、丁寧に書き込まないと伝わらないですし、面白さもうまく表現できません。外から見ると全く分からないよ、と言われてしまうと、同じ分野の人にさえ楽しいと思ってもらえない可能性があります。

そういうアドバイスを頂けたのは自分にとってプラスに働いているようで、周辺分野の方からのコメントが申請書の出来を飛躍的に向上させてくれていると実感できています。ここで申請書を公開するわけにはいかないのですが、見てもらう前と後では随分申請書そのものの雰囲気が変わってきているのが分かります。是非、自分の分野,自分のボスだけでなく、分野が微妙に近い方のコメントをもらってみて下さい。最初に申請する方は、審査員経験のある複数の方からコメントをもらうと良いでしょう。

ランクを落としてみる

私は今回で3度目の採択となりますが、継続的に常に採択して頂けているわけではありません。人間、一度採択されたという経験をすると少しずつ欲が出てきて、額面の大きな方にチャレンジしてみようとか思ってしまいます。初めて採択されて、次の申請をする段階に来たときに、若手研究Bではなく若手研究Aにチャレンジしました。結果はというと惨敗で、不採択Bという微妙な結果に終わっています。ですが、そこで腐っていても仕方がないので、翌年は同じテーマで若手研究Bにデチューンして申請したところ、無事に採択されたわけですが、デチューンといっても予算面だけで文面はほとんど変えていないんですね。この予算規模で研究をするには研究課題が弱いということだと理解しています。

1度だけのことならたまたまかな?と思うわけですが、実は今回の基盤研究Cも似たようなところがあります。前年度基盤研究Bで応募していたものを大幅にデチューンして申請したところ、やはり採択されています。基盤研究Bも不採択Bという微妙な感じでしたが、デチューンして申請して採択という現象が2度続くと、ランクを落として申請するというのは戦略として良いのかなと思ったりもします。もちろん、同一区分で申請して獲得できればそれに越したことはないのですが、科研費の空白期間ができると研究成果にも影響しますし、申請するために必要な実績を上げるのも一苦労ですし、ブランクによってより厳しくなるとしか私には思えません。

研究の規模を縮小しても採択された方がありがたい、という状況であれば、潔くランクを落として同じテーマで攻めてみるというのも一つの戦略かも知れません。ちなみに私は、2013年度で初めの科研費が切れて2014年度不採択だったものを2015年にデチューンして採択して頂き、2016年度で途切れて2017年度不採択だったものをデチューンして2018年度採択という流れで、チャレンジ→撃沈→復活→チャレンジ→撃沈→復活というルーチンができてしまいました。

まとめ

まとめるほど書いていませんが、「分野の近い人に楽しんでもらえる申請書」、「欲張って失敗した翌年は規模を縮小して堅実に」を目指すことで、科研費を獲得すること自体は少しハードルが下がるような気がしています。私なんかのコメントをもらっても誰も喜ばないかも知れませんが、申請前の書類は必要であれば読んでコメントしますのでお気軽に依頼して下さい。