集中力を高めるためのイヤフォン

投稿日:2017年04月20日 |カテゴリー:Blog, 学校

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

 

 

私の居室の隣には80名程度が入れる少し大きめの教室があります。非常に薄い壁で隣り合っている上に、その教室の壁にはホワイトボードやプロジェクターが設置されているため、授業が始まると板書やら何やらでドンドンガンガンかなり騒音がします。英語の授業だと教材をスピーカーで流していたり会話をしていたりするので話し声もかなり響いてきます。考え事をしていたり、問題を解いていたりするとこれが結構気になって、不意に聞こえてくるノイズのせいで店舗を乱されてしまうこともよくあります。

 

そこで活躍するのがイヤフォンとかヘッドフォンとか、あるいは耳栓なんかのツールです。私は昔からポータブル機器でBGMを聞きながら作業をすることが多く、より良いものを求めて見事にイヤフォンの沼にハマっていったイヤフォンバカだったりします。所有したことのあるイヤフォンはそうは多くないですが、ポータブルヘッドフォンアンプをかましてみたり、ケーブルを換えてみたり、いろいろと下らないことをやってきたように思います。

 

つい先日、妻を説得して仕事の効率を上げるためSHURE社のKSE1500というイヤフォンを調達しました。SHUREと言えばSHUREがけで有名なあの(どの?)イヤフォンのメーカーですが、元々はマイクなんかを作っていた音響機器メーカーです。このKSE1500というイヤフォンは、見た目はいわゆるSHUREのSE系イヤフォン(SE215とかSE535とか)とほとんど変わらないのですが、中身はとんでもない変態仕様のイヤフォンです。

KSE1500のパッケージ

KSE1500のパッケージ

まず、この箱がデカい。一般的な薄型でないCDのケースを10枚重ねたぐらいはあるんじゃないでしょうか。こんな中にガサッとイヤフォンが入っています。

KSE1500オープン!

KSE1500オープン!

はい、もう意味が分かりませんね。右側のイヤフォンは分かりますよ。左側の黒い物体は何やねん?って話です。このイヤフォンは、この黒い物体がないとサッパリ音すら出せない代物なのです。

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KSE1500を取り出してみた

実箱の黒い物体、専用の革のケースに収納していますが、「アンプ」なんですね。右上のシルバーのコネクタでイヤフォンと繋がっています。3.5mmのイヤフォンジャックですらなく、6ピンのかなり太いコネクタです。なぜこんなものが必要かというと、このイヤフォン、なんとコンデンサ式なんですよ。…と言われてもよく分からないですよね。私もよく分かりません(笑) イヤフォンにはダイナミック型やバランスドアーマチュア型などがあるのですが、基本的に磁石の力で振動板を動かして音を出します。磁界の変化を使って振動させるんですね。音は疎密波として伝わるので、板が前後に振動して音を作り出し、空気を伝って耳に届きます。KSE1500に関しては、この振動させる方法が「コンデンサ式」なんです。

 

私は電磁気とかそういう系統の授業はとても苦手だったのでよく覚えていませんが、コンデンサは向かい合った電極に電圧をかけて微弱な電力を蓄えられる…みたいな話を聞いたような聞かないような、そんなレベルです。コンデンサ式のイヤフォンはこのコンデンサが蓄えている電力を変化させることで、板を振動させて音を出します。ここでようやくアンプの仕事を説明できますが、このアンプはコンデンサに電圧をかけるため、かなり大きな電圧に変換しながらイヤフォンに印加していきます。どのぐらいの電圧かというと200Vです。家庭用電源は(交流ですが)100Vなので、その2倍の電圧が耳の中でかかっているんですね。

 

このイヤフォンを購入して、非常に集中力が上がりました。これまで色んなイヤフォンを試していたのですが、どうにもこうにも納得ができず、BGMの良し悪しが気になって集中できない、みたいなことになっていました。一方で、このイヤフォンに変えてからは、不快な籠り音もしないし、あらゆる音域がフラットでクリアーに聞こえるし、今まで聴いていた音源を全部聞き直しても、本当に同じ音源か?と思うぐらいに解像度が上がって、安心して聞くことができるようになりました。これのおかげで、最初に書いたお隣の教室からのノイズに引っかき回されることもなくなって、大変満足しています。いわゆるハイレゾにも対応したものなので、音源とプレーヤーがあればハイレゾもものすごく良い音で聞けます。

 

基本的にはこのKSE1500をPCに直結して聞くのが日課ですが、ポータブルプレーヤーももちろん使います。ハイレゾ対応のものとしてONKYOのDP-X1Aというプレーヤーを使用しています。当初はiPhoneで聞いていたのですが、iPhone自体があまり良い音ではないので、潔くハイレゾ対応プレーヤーを仕入れた感じです。

ONKYO DP-X1Aのパッケージ

ONKYO DP-X1Aのパッケージ

DP-X1A

DP-X1A

OSはAndroidで、ハイレゾ再生の専用プレーヤーなんかが入っています。これ単体でもヘッドフォンアンプも内蔵されていてなかなか良い音を出すのですが、これとKSE1500の組み合わせだとポータブルプレーヤーの世界観が完全に変わります。この組み合わせであれば、イヤフォン専門店や家電量販店でも聞ける可能性があるので、もし興味のある方は是非試聴してみてください。ちなみにこのプレーヤーは、内蔵の64GBのストレージの他に、200GBまで対応したmicroSDのスロットを2機搭載しています。そのため、大量に音楽を持ち歩いてみたり、ハイレゾ音源をmicroSDに入れておいたり、とても拡張性の高いものとなっています。現時点で私は200GBを1枚差すだけで十分ですが、今後ハイレゾ音源をどんどん仕入れていくとすぐに買い足すようになりそうです。(クラシックなんかをハイレゾで聴きたいですね)

 

現状はこの2つの組み合わせでだいぶ集中力を確保できています。外部からのノイズが極めて聞こえにくくなるイヤフォンと、そのイヤフォンのクリアーな音質、さらにはそれを再生するプレーヤーまで揃っていると、完全に自分の世界を構成できます。ただ、このイヤフォンで自分の世界に飛んでいると来客がサッパリ分からないという大きな問題が発生するので、自分の居室にはLEDの点滅と音で知らせてくれる呼び出しベルを設置して対応しています。イヤフォンを使っていなければ音は聞こえますし、イヤフォンをしていてもLEDの点滅で十分来客が分かります。

 

これらの機器を購入するとかなり大きな出費になります。正直、ここまでこだわって音を聴いて何が嬉しいの?って他の人には思われます。ですが、37歳になった今でも20代や10代後半の学生さんと同様にモスキート音が聞こえる身としては、再現性の高い音響環境を作りたいと思ってしまうのですね…。特にハイレゾだと高音域の再現性が上がりますし、圧倒的情報量をきっちり鳴らしてくれる環境は何物にも代えがたいものがあります。

 

みなさんも、是非イヤフォンの沼へ…