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オンライン授業(遠隔授業)|知識情報処理研究室(Okumura-Lab)

オンライン授業(遠隔授業)

投稿日:2020年05月02日 |カテゴリー:勉強, 学校, 調査

みなさま、こんにちは。おくむら(@nori_broccoli)です。

緊急事態宣言も1ヶ月延長がほぼ確定となり、どちらの大学でも休講延期、全面オンライン授業への転換を迫られています。本学でも5月末まではオンライン授業での対応となっており、各教員てんやわんやになりながら授業準備を進めているところであります。

おくむらは、基本的にZOOMを利用したライブ授業を展開しています。理由は単純で、音声付きPPTや動画は私のカバー範囲でないため、どれだけ頑張って作ったとしてもまともなクオリティにならないことを理解しているからです。これらの教材も、洗練されたものであるならば教育効果は非常に高くなると思います。例えば、ベネッセやZ会が展開しているような通信教育(タブレット)みたいなものですよね。プロの講師がプロの撮影舞台とともに作り上げる教材は素晴らしいものだと思います。

では、つい先日までボケーッと教室で授業していたおくむらのような人間がそういったコンテンツを簡単に作れるかというと当然答えはNoですよね。普段の授業はプレゼンター(=おくむら自身)が1つのメディアになっていて、スライドは補助でしかないという状況です。それを徹底的に作り込んで、その上に音声を乗せて…と考えるだけで無理ゲー感しかありません。そもそもナレーションが得意なわけでもなければ、動画編集のプロというわけでもないですし。

そういうわけで、おくむらは基本的にZOOMでのライブ授業を展開するようにしています。もちろんこちらにも問題はあって、パソコンが家族と教養だから時間割通りに参加できない学生がいたり、通信の不安定さから音声や映像が途切れてしまったり、なんならZOOMから離脱してしまったり。ライブ授業にはライブ授業なりの問題があるのは理解しているつもりです。ただ、おくむらの技量ではライブ授業以外に教育効果の高い教育法を取ることができない状況です。

さて、ではZOOM授業はどんな感じかというと、今の所、うまく回せているのかなという印象です。概ねシラバス通りに進めることができていて、学生からの課題提出も上々。私の回線とパソコンはかなり充実させているので、ホストの問題で切断されることも皆無です。このように授業を展開しているところですが、気になることもいくつかあります。ZOOMで授業をされている方に共有できたら良いなと思っています。

学生の集中力

これは大変素晴らしいものがあります。普段の授業の2倍か3倍かはたまたそれ以上か、学生一人ひとりの集中力が高まっていることを感じます。なぜそうなるかというと、教室にいないから、です。普段の教室の授業であれば、少々意識が飛んでいても、なんなら寝ていても、隣の友達に「さっき先生なんて言ってた?」と聞きさえすれば自分が取り残されることはありません。一方、オンライン授業(ライブ授業)を受けていると、一瞬たりとも気を抜けず、一度置いてけぼりになってしまったが最後、授業の終わりまでついていけなくなる可能性もあります。

そういった状況を理解しているかいないかは分かりませんが、学生は自然と画面に集中し、ものすごく真剣に話を聞いてくれます。教員としてコレほど嬉しいことはありません。

しかしです、この集中力って本来持っているものだと思いますが、「持続するか?」と言われれば、残念ながらNoと言うしかありません。普段使わない集中力を惜しげもなく注いでいる学生さんが、90分の授業に耐えられるはずもなく、10分〜20分程度で明らかに画面に変化が現れます。学生さんの頭が無意識に左右に揺れだすんですよ。不思議なことに、個人差ってあまり感じることがなくて、どの学生も疲れてくると左右に船を漕ぎます。眠い学生は前後に漕いでるかもしれないですが、披露のサインとしては左右の揺れかなと予想しています。

大抵は、そういう雰囲気になってきたら小休止するようにしています。飲み物を飲んでもいいしなにか食べても良い、そんな時間を1分〜2分挟んであげるだけで学生の集中力は回復します。私は授業中とか気にせずにジュースを飲んだりチョコレートを食べたりしながらうまく集中力を維持してくださいと言っていて、ちらほらと学生が何かを摂取しているということも増えてきました。当然です、学生の授業は私の90分だけではないので、すでに他の授業で疲弊してから来ている場合もありますから。

ZOOM(等のツール)でライブ授業を展開されている方は、ぜひ学生さんの動向に目を光らせてください。無音でも無言でも、学生はサインを送ってきてくれています。そういうところを見落とさず、うまくメリハリを付けてあげることでかなり教育効果は高まると思います。

同期通信の限界

教室で授業をやっているときであれば適当に巡回しながら個別サポートをすることも可能です。もちろん、ZOOMにはチャット機能も挙手機能もあるのでうまく使えばそれなりにサポートはできます。ただ、一人の学生に時間を取られてしまうと授業が進まなくなるし、学生と会話していることはすべて他の学生にも筒抜けになっているので学生自身も質問しづらいだろうし、ということで、普段の授業よりも質問が出にくい状況にあります。

これは結構問題で、わからないところをわからないまま進んでいってしまう可能性もあり、先のところで必ず躓いてしまいます。ならば、後で答えられるチャット機能を利用すればいいよね!と思うわけですが、ZOOMのチャット機能はグリコのおまけよりもおまけ感のある出来栄えで、一言で言えば「使えない」ツールです。どのぐらい使えないかというと、ほぼ役に立たないレベルで、出席確認ぐらいにしか使っていません。最大の難点は、授業に参加したタイミングからしかチャットを見られないこと、つまりログの閲覧が不可能なことです。

ログの閲覧ができるなら、後日対応とか授業後対応とか柔軟にできるのですが、それがうまくいかない。授業中の対応も難しく授業中のチャットも機能しない、これだと学生は気軽に質問できる機会を奪われてしまいます。

おくむらはこの問題をSlack併用でどうにかこうにか対応しています。むしろSlackを学生に常駐させておいて、授業の質問やZOOMのトラブルなどにもすぐに対応できるように連携しています。同期通信のライブ授業と非同期通信のSlackをうまく連動させると、何か意見のある人はSlackに垂れ流して!と言ってそのコメントを見てリアルタイムでコメントを返していく、なんていう授業展開もできます。もちろんこの程度のことなら、おくむらの周辺の方々ならお手の物だと思いますが、非常に効果的な使い方になるのでご参考になればと思います。

環境構築的な問題

大学で授業を展開しているときは大学のコンピュータルームに設置されてあるパソコンで授業をするので、学生はログインしさえすれば授業で必要な環境の整った設備で授業を受けることができます。それが自然ですし、それが当たり前のように過ごしてきているわけです。しかし、オンライン授業となるとそうはいかず、自分で自分のパソコンなどに環境を作らないことには授業を受けることができなくなってしまいます。例えばおくむらの授業だとプログラミングが多いので、プログラミング環境を自力で構成できないと詰みます。

そういった事情もあり、プログラミング系の授業は初回の授業を大胆に捨て去って、学生全員の環境を整えるという時間にしました。理系の、情報系の学生を相手にしているのであれば、さらっと手順書を示しておいて、それをやっておいてねでたいてい大丈夫なのですが、文系の学生さん相手にプログラミングとなるとなかなかハードルの高い作業になります。結果的にはダブルクリックするだけやん!みたいなこともありますが、そこになかなかたどり着けなかったり。

幸いなことにZOOMには遠隔操作機能があります。環境構築のサポートはこれをうまく活用しています。実際には、プログラミングを学ぶことよりも、プログラミングできる環境を作って自分の土台を作ることのほうが難しい場合もあるので、環境構築のトレーニングは意外と重要だったりします。そのため、遠隔操作で仕上げてしまうと学生の学ぶ機会を奪ってしまうのでは?と思ったりもするのですが、そこは必須要件ではない(単位取得に関係ない)ところなので、ある程度まで悩んでもらったら遠隔操作で対応しています。

ただ、ChromebookではZOOMの遠隔操作機能が使えなかったので別の方法を考えないとまずそう。Chromeの遠隔操作機能があるらしいので、最悪はその手を使ってみるかと考えていますが、なかなか手を出せません。

すんなり環境構築ができる学生ばかりではないので、何かソフトをインストールさせたりするのであれば、丁寧なマニュアルを作っておくか、遠隔操作で対応してしまうことをオススメします。その場でいきなり全員が失敗なく環境構築することなどできませんし。

今後の取り組み

おくむらはできるだけインタラクティブな授業をしたいといつも思っています。講義形式の授業でも、学生が発言する機会を作ったり、おくむらと意見を戦わせる機会も作ってあげたい。そういう環境をZOOMのライブ授業でうまく作れるのかというのがおそらく次の課題なのかなと思っています。「いつもの授業をお茶の間に」というのがおくむらの指針なので、こちらから授業をお届けするだけでなく、お茶の間で家族総出で授業に参加するみたいなのがあっても良いと思っています。もしお子さんが困っている、兄弟姉妹が困っている、そういう状況なら、おくむらの授業ならいつでも乱入OKなので、ぜひサポートしてあげてほしいです。そうすることで、みんなが良い授業を受けられるようになるし、ご家族の方にも安心していただけるのではと思っています。

残念ながら、家族参加OKとか言うと、おくむらは本音で言うとすごくツライのです。自分で自分の首を絞めるスタイルになりますし、ご家族の方から「つまらない・・・」みたいに言われてしまうと評判を落としてしまうことにもなりかねないので。それでも、精一杯授業をお届けしていくので、みんなが初めての体験をしているということを前提に、温かく見守っていただければと思います。オンライン授業は教員だけではなくて参加者のみなさんも一丸となって育てるものかなと思っています。